あらすじ
佐藤大輔著の同名小説『皇国の守護者』が原作。サーベルタイガー・天龍などファンタジー色強い戦争物。が、内容は既得権益を守る為に足を引っ張り合う権力者や決して一枚岩ではない軍隊など、非常に現実的(というか生臭い)でもある。時代設定としては十九世紀ごろ。蒸気機関が発明されてから約二十年が立つ。
【大協約】という人と龍が交わした契約が、世界秩序を為す世界。そこに存在する小国『皇国』と、その皇国に侵攻してきた世界最大の大国『帝国』との戦争が主な内容だが、そこに皇国内での覇権争いや経済問題、政治も絡めて描いてゆく。主人公は帝国との決戦に敗れた皇国が敗走する中、運悪く遅滞戦を命じられた皇国軍人・新城直衛。実験部隊でもある剣牙虎部隊を率い、新城は絶望的な戦線にその身を投じてゆく…。
この漫画のレビュー
6点 NIMUさん
撤退のための時間稼ぎを丁寧に書いた漫画です。
伊藤悠さんの描く新城の表情は邪悪さがにじみ出ていて本当に素晴らしいです。
ここまで上手く調理した原作付漫画はそうそうないでしょう。
理不尽な打ち切りで終了したそうですが、原作は段々つまらなくなるので結果としてはもしかしたら、一読者としては、よかったのかもしれません。
高く評価してはいるのですが、個人的にあざとく感じる演出(ユーリア登場時の特攻、見開きでの少尉?死亡)とがぽつぽつとあるので辛めの採点にしています。6点で。
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[投稿:2008-07-23 22:52:42] [修正:2008-07-23 22:52:42]