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7.87点(レビュー数:33人)

作者乃木坂太郎

原作永井明(原案)

巻数25巻 (完結)

連載誌ビッグコミックスペリオール:2002年~ / 小学館

更新時刻 2010-08-15 12:19:13

あらすじ 腐った組織にメスを!! 生命の救世主・朝田龍太郎が、日本医療に革命を起こす!! かつてないメディカルドラマが今、ここに…!!

備考 第50回(平成16年度)小学館漫画賞(一般向け部門)受賞作品。
2006年と2007年の2度にわたりフジテレビ系列にてテレビドラマ化された。

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この漫画のレビュー

9点 gundam22vさん

ついに完結した本作。医療漫画系じゃおそらく最高傑作だと
思います。
医療関係の知識を入れながら、高い画力、個性あるキャラ
、迫力ある演出、見せ場、印象深いセリフなど、漫画として魅せることに成功。そして話の質がこれだけ
長期なのにほとんど下がらなかったなど稀有な作品かと。

大きなテーマとしては教授選の動向がありますが、
当初は、主人公の天才朝田、改革者加藤が物語の中心で、日本医療を腐ったとも表現しつつ、その問題点を暴き改革を訴える
という内容でした。

途中から凡人代表の医者として霧島、現体制保持者の野口が
その位置を大きくして、アメリカナイズ的な医療改革の問題点
などを反論。改革という言葉は具体的ではなく単語止まり
となって、教授選動向そのものがテーマになり、それを巡る駆け引きや心理描写に重きを置きました。

その作風の変遷には、作者の主張が朝田、加藤的から霧島的になったのではないか、日本医療の良さを再評価、+αくらいが必要という考えになったのでは、と思ったりしました(結局は読者にどう判断するのかは委ねる形になりましたが)。そのせいもあって、日本医療を擁護するキャラが後半は恩恵を受けて、特に霧島は前半と別人レベルになってしまった感じは短所でしょうね。ミキの妄想と片付けられるレベルか厳しいですし、作中でもノータッチでした
から。

しかし、全体としては「日本医療を巡る様々な人間の群像劇」として纏まったと思います。変遷は感じつつも最後の最後まで
毎回読み応えがあった作品は珍しいです。こういう漫画が最近は
少ないので終わったのが残念に思います。


ナイスレビュー: 1

[投稿:2011-02-28 03:31:51] [修正:2011-02-28 03:34:55]

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