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8.51点(レビュー数:175人)

作者荒木飛呂彦

巻数24巻 (完結)

連載誌ウルトラジャンプ:2004年~ / 集英社

更新時刻 2011-01-12 13:02:31

あらすじ 1890年、アメリカで世紀の大レース「スティール・ボール・ラン」が開催された。総距離約6,000km、史上初の乗馬による北米大陸横断レース!優勝賞金5千万ドルをめざし、屈強な冒険者たちの戦いが今始まる!

備考 単行本第1巻の作者コメントにおいて、実質的には「ジョジョ」第七部であることが明かされた。また単行本第5巻以降は、カバーを外すと「ジョジョの奇妙な冒険 Part7」と表記されている。当初は週刊少年ジャンプで連載されていたが、後にウルトラジャンプに移籍した。

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この漫画のレビュー

4点 Scroogeさん

まず、これはアメリカ大陸横断のホースレースなのだけど、
途中からレースの順位よりもバトルに勝つことが主眼になってしまった。

当たり前のことだが、暴力による対決で勝負を決めるのなら、
レースという形式が無意味になりはしないだろうか?
俺は俺の目的のために勝ちたい。お前もお前の目的のために勝ちたい。
その2つが相容れないから、勝負するしかない。
暴力で対決すると俺もお前も傷ついて、誰の目的も果たせない。
それは野蛮すぎるからレースで勝負しよう、というのが人類がレースを発明した理由だと思う。
(本当かよと言われると確証はないが)

SBRでも冒頭は、レースに勝つことが目的で順位を上げるために駆け引きをしている。
バトルは行われるが、選手同士は原則的に戦わない。
つまり日中はレースで他の選手と戦い、夜はバトルで敵と戦うマンガだ。

中盤で、そのようなスポーツによる勝敗の決定を断念するエピソードが挿入される。
相手の息の根を止めるのが男の戦いであるという話で、それを境に開き直るかのようにバトルが増えた印象。

で、これを、スポーツの勝負→殺し合いの勝負という意味の転向と読むと誉めすぎであろう。
レースとバトルを両立するマンガが作れなくなり、馴染みのバトル路線に戻したが、
スタート時の設定と整合を取るのに失敗し、適当な価値観を並べて読者を煙に巻いてどうにか最後までいった、というのがおそらくは正しい。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2009-08-04 14:01:35] [修正:2012-06-01 20:40:27]

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