ホーム > 青年漫画 > 週刊ヤングマガジン > センゴク

7点(レビュー数:15人)

作者宮下英樹

巻数15巻 (完結)

連載誌週刊ヤングマガジン:2004年~ / 講談社

更新時刻 2009-11-25 06:39:21

あらすじ 血で血を洗う合戦が繰り返されていた戦国時代。男は生きるために人を殺さなければならなかった。そんな時代に生まれ落ちた仙石権兵衛秀久。15歳の夏、権兵衛の守る城が魔王・織田信長に攻められた!ヤツは陥落する寸前に奇跡の脱出を試みる。ある想いを成し遂げるために・・・。

備考 第2部『センゴク 天正記』に続く。

シェア
Check

この漫画のレビュー

6点 gundam22vさん

「その定説には疑問がある」が口癖の
通説と違った形で描くマイナー武将の戦国歴史漫画。

絵柄が丁寧で合戦シーンが盛り上がるところは長所です。
通説に疑問を呈するシーンの考察も面白く、
ところどころグッと来たり、
考えさせられるような力のある描写があります。

だが、この漫画が結局弱いのは主人公関連のドラマがつまらない
の一点でこれが大きいです。主人公は史実がやはり
マイナーで全然大した武将
ではないため、この漫画では異常に歴戦の勇者的に持ち上げまく
っています(これだけ頑張るとむしろ秀吉の片腕でないと
おかしいほど)。ライバルにされたキャラは史実は山崎某含めて、
全員無名同然です(山崎は浅井の要みたいにされてて笑ったw)。

主人公持ち上げのために相手を異様に強くしたり、交流を嘘
臭い人情ドラマ入れたりして、有名人物の史実的にやってやろう
という部分に凄くアンバランスに見えてしまうわけです。
ゴンベエの最初の恋人なんて何のために居たの?状態ですし、
それ関連の三角関係の鳥居某とのがまた面白くなくてですね。

主君の秀吉がこの漫画の現時点の主流なので、彼を主役
にして、死後をやるなら次の主君の家康に引き継がせるなど
にして、有名人物を異説により別角度で描くというくらいのが
面白かったように思うのですが(信長、秀吉はこの漫画では通説
的キャラです。家康が男臭いイケ面熱血漢という独自設定なので
こういう感じで、史実を足跡は整合とって切り込むとかで)。

良い漫画ですが、以上の一点が残念です。短編
ではない以上やはり主人公の
選定が長編歴史漫画は特に大事ということを感じます。





ナイスレビュー: 0

[投稿:2011-02-04 13:14:28] [修正:2011-02-04 21:26:58]

センゴクと同じ作者の漫画

宮下英樹の情報をもっと見る

同年代の漫画

週刊ヤングマガジンの情報をもっと見る