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6.29点(レビュー数:98人)

作者空知英秋

巻数77巻 (完結)

連載誌週刊少年ジャンプ:2003年~ / 集英社

更新時刻 2012-08-24 18:23:22

あらすじ 江戸では、突如宙から舞い降りた異人「天人」の台頭と廃刀令により侍が衰退の一途をたどっていた。しかし一人、侍の魂を堅持する男が…。その名は坂田銀時。甘党&無鉄砲なこの男が、腐った江戸を一刀両断…するかも!?

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この漫画のレビュー

7点 znooqyさん

この作品は内容もさることながら感想の賛否両論までもが見ていて面白い。

まず下ネタが頻出するため、それが駄目な人にはつらいだろう。少年誌とは思えないえげつないネタも多い。運がよいことに私はそれがツボだったためにより楽しめている。

この漫画の良い所はストーリーの丁寧さだ。
設定は突飛、最近ではイボ型宇宙人が向上心ある者に取り付いて本体を乗っ取る話とか、ジャンプの人気投票の順位を争奪しあう(しかも1月ぐらい連載で)話とか今まで見たこと無いような展開になる。それはもう、作者はクスリをキめているのでないかと疑ってしまうほどに(賞賛)。
しかし、どれだけ突き抜けたストーリーでも多くの場合オチをつけてくる。話が締まって終わるのだ。これは簡単なようでとても難しい。その反動でコマ割りが細かくなり、台詞も多くなっている。
そしてなにより話の多彩さが素晴らしい。シリアスとギャグの配分もそうだが、登場人物がいきなり現代の学校を舞台に話を進める世界観を超越した作中劇や、脇役に焦点を当てたサイドストーリー、GTOでも見られた一人称展開など、話の彩りが多いのだ。間違いなく作者は現代の第一線を走るストーリーテラーだ。

そのストーリーを支えているのが個性の強いキャラクター達だ。キャラクターの作り方に特筆するものは無いが、その数の多さと見せ場の上手さは流石というしかない。どのキャラクターにもお涙ちょうだいなシリアスな話があり、自然と愛着が沸いてしまう。

7年連載と巻数が伸びてきているが、話の勢いは相変わらず落ちていない。しかし、読む側の目がその勢いに慣れてしまっていることもまた事実だ。あとは、銀魂という大きな世界をどう綺麗に締めていくのか、そこにこの作者の手腕を疑うことはない。ただただ楽しみに待つだけだ。

しかしそうなると、ここまでの大作を締めてしまうと次作は大丈夫かな、などと余計な心配をしてしまう。

ナイスレビュー: 2

[投稿:2011-04-24 02:28:11] [修正:2011-04-24 13:23:34]

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