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3.7点(レビュー数:171人)

作者久保帯人

巻数74巻 (完結)

連載誌週刊少年ジャンプ:2002年~ / 集英社

更新時刻 2012-10-15 02:24:16

あらすじ ひょんな出来事から悪霊の退治者(死神)になってしまった高校生、黒崎一護と、朽木ルキアをはじめとする仲間達の活躍を描いた漫画。

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この漫画のレビュー

4点 右から左へ。さん


話が学園ものの体裁をしていた頃は面白かった。
この手の漫画にはよくある性格の登場人物が多いことに加えて、ありきたりの容姿や設定ではあるが、軽く読み流して楽しむには最適の漫画であった。適度なギャグや、戦闘漫画としては比較的さくっとした長さの戦闘のために、話がテンポよく進んでいたからだ。

しかし、ソウルソサエティ編から、話が壮大になり始めた。以前のようにストーリー自体に深みがないままに、である。

そのため、このような展開になる漫画の必然的帰着とも言えるであろうが、能力の爆発的上昇や、敵の登場人物の安直ともいえるであろう、過去の説明的な延々とした羅列に終始してしまっている。また、お決まりのように容姿や、着ている衣裳がどんどん派手になり、読者にこびへつらうかのようなサービスが始まった。

さらに、他のレビュアーも述べているが、この作品の各話の題名や扉絵に象徴されるように、作者による、自身のセンスを誇示するかのような雰囲気がとても鼻につくのである。

この雰囲気が好きで読んでいる人がいるのかもしれないが、私から見ると、「俺ってさぁ、英語もわかるしぃ、洋楽も結構詳しいんだよね、どうよ、すごいっしょ?」と暗にナルシズムに浸っている感じがするのである。このことは最近の漫画家によく見られる現象ではあるが、根底にある「漫画=オタク的」という社会に見られる偏見(江戸時代には浮世絵として社会的に広く読まれ、認知されていた。)に対する、引け目が背景にあるのではないだろうか。

多少話が脱線してしまったが、総じてみると読めない漫画では決してない。しかし、熱中して読める漫画でもない。週刊少年ジャンプを読むときにさらっと読む。それが、この漫画を読むスタイルではないだろうか。まさに4点の評価の基準である、ちょっと微妙だけど時間つぶしぐらいにはなる漫画、という評価を体現するかのような漫画である。

ナイスレビュー: 1

[投稿:2008-10-10 17:22:54] [修正:2008-10-10 17:22:54]

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