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5.78点(レビュー数:28人)

作者車田正美

巻数28巻 (完結)

連載誌週刊少年ジャンプ:1986年~ / 集英社

更新時刻 2010-11-11 00:07:20

あらすじ 年本編は主に銀河戦争〜白銀聖闘士編、十二宮編、海皇ポセイドン編、冥王ハーデス編の4つのストーリーに分けられる。*銀河戦争(ギャラクシアンウォーズ)編:失われたと思われていた「射手星座(サジタリアス)の聖衣」を賞品にした青銅聖闘士同士のトーナメントが行われることとなり、世界中から青銅聖闘士たちが集められた。

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この漫画のレビュー

7点 FSSさん

[ネタバレあり]

80年代ジャンプ黄金期を支えた作品の一つ。

それまでありそうで無かった「美少年+鎧装着」というジャンルの元祖。すでに連載開始から数えると二十年以上も前の作品という事を考えれば、この着眼点は非常に斬新。いまだに人気があるというのも頷ける。

やはり国内のみならず、海外でも人気が沸騰するようなキャラを作れる車田氏の才能は並ではない(特に今作は「風魔の小次郎」や「男坂」での失敗以降、「離れたファンを取り戻すのはいつでも出来る」とメジャー路線として描き、実際にヒットさせたという背景がある)。

ただ残念なのは、それまでは順当に展開していたストーリーが、編集部に引き伸ばしを強制されたからか、最大の戦いの山場であるはずのハーデス編の後半から無意味なイベントや無理のある展開が多くなった事だ(瞬がハーデスの肉体だったとか、その瞬を殺したシーンが幻覚だったとか)。他にも、ハーデスの結界により力を失うという理屈で、やっと活躍するだろうと期待されていた黄金聖闘士たちがコキュートスに強制退場させられたりw、さらにアテナの無謀な単独先行のせいで、嘆きの門を破壊するためだけに黄金聖闘士が全員死ぬハメになったり、あげく「アテナの血を付ければゴッドクロスに変わって次元もひとっ飛び!神とも戦えるぜ!」という超ご都合主義的設定が出てきたりと(それならハーデス戦の始めから全ての聖衣に血を付けとけっつーのw。それまでにも付けた血によって聖衣に変化が出るのは分かってる事なんだから。そうすればハーデスの結界で黄金聖闘士がやられる事もなかった、等々)、看過できない突っ込みどころが頻出し、明らかに車田氏が迷走しまった事だ。そのせいでファンの期待との乖離が起こり、結果人気は急落した。ハーデス編の前半の盛り上がりがウソのような落ちぶれっぷりだった。「男坂」ほどではないにしても、中途半端な形で終了してしまったのも当然の迷走と言える。

ただ、それでも一大ブームを作った功績や漫画業界に与えた影響の大きさは評価すべきだし、実際、終盤での迷走までは十分に面白のも確か。

十二宮編9点、ポセイドン編6点、ハーデス編(前半9点〜後半3点)で、平均すると7点辺りが妥当なところ。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2008-01-28 12:00:44] [修正:2008-01-28 12:00:44]

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