ホーム > 少年漫画 > 週刊少年ジャンプ > 銀牙−流れ星銀−

7.44点(レビュー数:9人)

作者高橋よしひろ

巻数18巻 (完結)

連載誌週刊少年ジャンプ:1984年~ / 集英社

更新時刻 2011-08-27 01:11:57

あらすじ 奥羽山中のとある山。ここでは赤カブトと呼ばれる巨大な月の輪熊がにらみを聞かせていた。熊打ちの竹田五兵衛は熊犬のリキと共に赤カブトと奮戦する。だがリキは、生まれて間もない我が子・銀を助け、谷底に身を落としてしまう。リキを失った竹田の下で熊犬として育てられた銀は、その才覚を表し始める。

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この漫画のレビュー

7点 臼井健士さん

「犬の漫画」を描かせたら間違いなく高橋よしひろ先生は第一人者だと思います。
ジャンプで活躍した漫画家で有名な「高橋先生」がもう一方いらっしゃいますが・・・あちらの先生よりは作家としての実力は上ですね。明らかに。

犬を話の主題に持ってきて展開する「大熊」との対決(人間は無力な脇役にすぎません)は巨大な敵にちっぽけの身体しか持たない犬たちが己の爪と牙だけを頼りに立ち向かっていく様が「かっこいい」を通り越して「痛快」ですらある。
しかも日本全国から個性豊かな「男たち」を集めての決戦は盛り上がり方が凄かったです。
熊の攻撃で犬の首が飛ばされたり、血が噴水のように飛び散ったりと残酷な描写の数々も昨今のジャンプ連載の他作品にはない迫力です。

「赤カブト」という強大な力を持った悪役を倒すという最終目的を最初からキッチリと見据えて連載していたので、ハッキリ言って「八犬士編」は必要なかった。作者もそうだったでしょうが、そこにジャンプお得意の「引き伸ばし」が加わると蛇足な設定がドンドン追加されていくことになる。
「八犬士」は勿論、滝沢馬琴作の「南総里見八犬伝」をモチーフにしているのでしょうが、字で見ると上手いこと重なっていても展開までも・・・とは正直いかなかったかと。
考えてみれば犬の寿命は人間のそれと比較して遥かに短いわけで、そういった意味においては登場する犬たちは立場は違えど「短い生涯」を悔いなく生きれたのではないでしょうか。そう考えるとまたそれぞれの犬たちの「散り様」が感慨深いものとなるわけです。

最後にひとつ。コミックスのあらすじにある「登場人物」は修正すべき。「人」じゃない!(笑)

ナイスレビュー: 0

[投稿:2012-03-08 09:11:38] [修正:2012-03-08 09:11:38]

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