あらすじ ロイズの保険調査員(オプ)である平賀・キートン・太一は、元SAS(英国特殊空挺部隊)のサバイバル教官であり、また、オックスフォード大学を卒業した考古学者でもあるという複雑な出自を持つ日本人(父太平は動物学者)とイギリス人のハーフ。本人は内心、考古学の道を進みたく思っているが、過去の経歴の優秀さからいろいろな調査依頼が舞い込んでくる。冷戦前後の社会情勢、考古学、そしてキートンをめぐる人々のドラマが絡み合った秀作である。(Wikipediaより)
備考 余談だが、原作者の勝鹿北星はほとんどこの作品に関わっておらず、ストーリーはほとんど浦沢直樹と長崎尚志が考えていた。なお、この作品は長らく絶版となっていたが、2011年から完全版の刊行が開始された。
この漫画のレビュー
9点 Kino.さん
MONSTERや20世紀少年と比較すると分かりやすいストーリーと心温まるストーリーが魅力的です。パイナップルARMYの影響を受けつつも、さらにストーリーが登場人物の温もりが感じられるほどにまで昇華されています。
冷戦前後の社会情勢、考古学、そしてキートンをめぐる人々のドラマが絡み合ったという紹介文のとおり、さまざまな背景を持つ登場人物たちとキートンの交流が淡々と描かれています。彼ら登場人物はみなどこか癖がありますが、憎めないという特徴があります。自分はこの作品は登場人物の描写のうまさと、作品自体を一つの詩のようにまとめる浦沢先生の技量がいかんなく発揮された名作だと感じました。何度も楽しめるというのも好印象です。読むたびに新たな発見があります。
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[投稿:2008-10-30 12:58:49] [修正:2008-10-30 12:58:49]