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7.5点(レビュー数:2人)

作者槇えびし

原作冲方丁

巻数9巻 (完結)

連載誌月刊アフタヌーン:2011年~ / 講談社

更新時刻 2012-06-23 19:06:39

あらすじ 江戸時代前期の幕府のお抱え囲碁棋士、渋川春海(二代目安井算哲)は城での碁打ちに退屈を覚えていた。彼が本当に興味を抱いているのは算術や天文学である。ある日神社に多数奉納されているという算術絵馬を見に行き、そこで瞬時に算術を解きまくる「関」という人物に衝撃を受け興味を抱くようになり、春海の平凡な生活が変わっていくことに。

備考 原作は第31回吉川英治文学新人賞、第7回本屋大賞を受賞したベストセラー作品。

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この漫画のレビュー

9点 gundam22vさん

日本独自の暦を作り出した渋川春海にスポットを当てた話。
有名ではない人物ですが、その奇特かつ静謐に見えて起伏のある人生に惹きつけられました。

原作小説が様々な賞を受賞して、映画化もされて一時騒がれた作品。現在は沈静化している中で漫画連載は続いて昨年末完結。その原作付属の強みと円満終了出来た感じの珍しい作品で素晴らしい出来です。原作に足した掘り下げ部分も巻末あとがきで毎回原作者から褒められているくらい関係が良好なのもこの作品が力作な証かと。漫画としてのクオリティが高く、算術や天測が頻繁なだけに表現の強みがあります。

春海のキャラが妙に弱々しく見える部分が特に序盤は多くイライラしましたが(ここが唯一の欠点かも)、読み進むにつれて成長することで、その部分も彼の謙虚さや優しさとして受け入れられるものになりました。歴史もの特有の時代推移により、中盤から終盤に特に強みがある作品なので、完結した今こそこの漫画版もさらに評価されても良いのではと思います。

ナイスレビュー: 1

[投稿:2016-01-08 19:40:04] [修正:2016-01-08 19:40:04]

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