この漫画のレビュー
8点 creさん
漫画だろうが小説だろうが物語りってのはどんなにリアルにしようとしても、どこか現実離れしたリアルとは違うなというキャラクターたちが出てくるもので、特にファンタジーだとその度合いが激しい。
ダイのようにどんな困難にも立ち向かい、ヒュンケルのように死をも恐れず、マァムのように誰にでも優しく、レオナのように圧倒的なカリスマ性がある。こんな人間は実際どっかにいるのだろうけど現実で会ったことがない。
だけど、ポップだけは妙に現実感がある。ヘタレでビビリでサボりやで、すぐに投げ出し、逃げ出し。それでも好きな子のために、親友のために、尊敬する先生のために、必死こいて無い勇気を振り絞って現実に立ち向かい、色々なものを手に入れていく。
現実に大量にいる俺も含む普通の人たちにとって、この物語は「ダイの大冒険」ではなくて「ポップの大冒険」としての方が読めるんじゃないかなという気がする。ポップの方が元が元だっただけに、より勇気をくれる。
ナイスレビュー: 4 票
[投稿:2008-11-01 05:31:06] [修正:2008-11-01 05:31:06]