あらすじ ユーゴーの有名な「レ・ミゼラブル」をみなもと先生ギャグでコミック化。
備考 著者あとがきより 「レ・ミゼラブル」の漫画化を思った以上はダイジェスト版的な仕上がりでお茶をにごしたくはありませんでした。「ああ無情」でも「コゼットちゃん物語」でもない、「レ・ミゼラブル」の本格的人間群像を、できる限りのエピソードを網羅し、今までになかっただけの完成度を望みました。むろん、ぎっしりつまった文庫本で二千五百ページもある作品ですから、すくった指の間から美しいエピソードがぽろぽろと溢れ落ちる勢いはすさまじいもので、悔し涙と地団太もいやというほど味わわされてしまいました。(中略)原作を強引にねじ曲げることはしませんでした。表面は私の自由気ままに動かしましたが、原作の心だけは見失わずにやってきたつもりです。
レ・ミゼラブルのレビュー
7点 gundam22vさん
たった2巻とは思えないほど古典的名作を上手に要約してダイジェストしているであろう作品。歴史漫画が得意な作者らしく意外に本格派で分かりやすい背景解説がなされています。男キャラがブサイクばかりで、ヒロイン達は別作品の人物じゃないのかってほど絵柄にギャップがあるのも面白かったです。たまに寒すぎるギャグがあるのはマイナスですが、笑えるのもありました。悲惨な物語の悲惨さを軽減する効果もありましたし。ただ、ラストは作者もあとがきで言うように重要人物を生存させてかつ明るい方向の終わり方というニュアンスを変えた重大な変更点があります。ここは個人的にはこれまで通りに徹底すれば良かったのではと少し残念に感じました。
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[投稿:2014-12-14 15:04:38] [修正:2014-12-14 15:04:38] [このレビューのURL]