善良なる異端の街のレビュー
8点 yumenneさん
タイトルと表紙が良さそうだったので手にとった。結構楽しめた。
タイトルがかなり言い得て妙だと感じた。
グロテスクさ、醜悪なエロチックさを発散しながら、同時に温かい善良性が常に寄り添う。ストーリーも短編ごとに大きく変わっているのが面白い。(時代劇、sf、西洋の中世?など)
最近の青年マンガは芸術指向のあるものも、仰々しい言葉や、目を引く絵の演出技術のみが先行して肝心の作者の描きたい事は置き去りになってしまうことも多いと感じるが、この作者は自分の書きたい世界を大事に伝えてくれる。同時にそれが押し付けがましくもないのだ。(別にこの作者の他の本を読んでいるわけではないのだけど)
今後も奇をてらうというのでもなく、技術を習得するというのでもなく、自分の世界を大事に温めてくれれば自分は嬉しい。
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[投稿:2018-05-11 19:42:48] [修正:2018-05-11 19:42:48] [このレビューのURL]
9点 片桐安十郎さん
松本次郎作品はこの作品が初めてでしたが天才だ!!と感じました。皆欲望のままに動き回り、女性も肉便器のようにこき下ろしていますが、ストーリー性がしっかりしていて短編集としてとても良い出来だと感じました。特に個人的に気に入ってる短編集は、『わたしのお父さん』『カミーラ』『遠くの方』です。
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[投稿:2015-09-06 20:46:47] [修正:2015-09-06 20:46:47] [このレビューのURL]