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4点(レビュー数:1人)

作者手塚治虫

巻数1巻 (完結)

連載誌朝日ジャーナル:1950年~ / 不二書房

更新時刻 2016-04-11 23:16:56

あらすじ 悪魔メフィストは、自分の力に自信を持ち、天使を下界へ落としてしまうなど、乱暴ばかりはたらいていました。そこで神さまは、メフィストに、学者のファウストを地獄へひっぱりこんでみろと命じます。 しかし神さまはその一方で、下界に落ちた天使を、マルガレーテ姫として生まれ変わらせていたのです。 一方ファウストは、いくら勉強しても満足できない学問の奥深さに絶望していました。そして、ちょうどそこへ現われた悪魔メフィストと「自分を満足させてくれたら地獄へ行く」という契約を結んでしまいます。

備考 ゲーテの戯曲「ファウスト」を、当時の幻想的なアニメーション風のタッチでマンガ化した作品。1994年朝日文庫刊行。

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ファウストのレビュー

点数別:
1件~ 1件を表示/全1 件

4点 朔太さん

乱暴者の悪魔メフィストに対して、神さまは学者のファウストを地獄へひっぱりこんでみろと
命じる。一方ファウストは、いくら勉強しても満足できない学問の奥深さに絶望しており、
そこへ現われた悪魔メフィストと「自分を満足させてくれたら地獄へ行く」という契約を
結んでしまう。 メフィストは魔法でファウストを若者に戻し、街へと飛び出すというお話だ。

手塚治虫21歳の作品。ディズニーの影響を受けたと思えるような構図や
ミュージカル風セリフ回しなど、古典的漫画手法から一歩抜け出した創世期作風である。
考えてみれば太平洋戦争終結から5年後の発表作品であり、不十分な物資や劣悪な環境下での
執念とも言える長作である。
少年期に読み込んだゲーテの戯曲「ファウスト」をマンガ化した作品であり、
相当の思い入れがあったものと思われる。

現代のアニメや漫画に比べると、娯楽性の点で比べるべくもないが、
漫画史における貴重な遺産と言える。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2016-05-06 08:19:15] [修正:2016-05-06 08:19:15] [このレビューのURL]


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