五等分の花嫁のレビュー
4点 チーズカバオさん
根本的な話運びが今一つ。
展開が劇的なのは良いが、作者の描きたいシチュエーションありきでキャラクターが動くので、色々と唐突な流れが多い。
しかもその割りにはとりとめのない場面をじっくり描いたり、妙に伏線が張ってあったりと、慎重に読ませようとしてくる要素が多くバランスが悪い。
全体的に作者が自分の発想に陶酔している感があるような気がするが、それぞれの要素の繋ぎ方が稚拙に感じる。
大まかなプロット自体は悪くないとは思うが、若年層向けの子どもだましな展開が多くてしんどかった。
ナイスレビュー: 1 票
[投稿:2022-06-25 05:58:33] [修正:2022-06-25 05:58:33] [このレビューのURL]
8点 鋼鉄くらげさん
<ネタバレ注意!!>
本当は5月1日にレビューを投稿しようかと考えていたんですけど、よくよく考えてみたら、5月1日に投稿するよりも、5月5日に投稿した方が「5月5日に『五等分の花嫁』のレビューを投稿する」っていう5並びになって面白いんじゃないかと思い、5月5日にレビューを投稿することにしました。
とまぁ、そんなことは置いといて、この作品のレビューなんですが、その前に前置きを。
自分は2020年5月現在、全ての作品においてコミック派のスタンスを取っていて、本誌でストーリーを追っている作品は一つもありません。またこの作品、「五等分の花嫁」に関しては10巻あたりで読むのを止めていたので、風の噂で「五等分の花嫁」が終了したと聞いた時は(思ったより早いな)と思ったのと同時に、これだけ予想より早いタイミングでの終了となると、(おそらくこれはいつもの『俺たちの戦いはこれからだエンド』なんじゃないか)とか、割と曖昧な終わり方を予想していたのですが、いざ実際に最終巻まで一気に読んでみると思った以上にはっきりとした終わり方になっていました。
自分は当初、少年漫画のよくあるパターンから考えて、〇〇が最終的な花嫁になるんじゃないかと予想していたのですが、まさか最終的な花嫁に選ばれたのが〇〇だったなんていうのは正直言ってかなり予想外でした。というよりも、(誰を選んだというよりも)こんな風に主人公がはっきりと相手を選んで物語が終わるっていう、そっちの「話の流れ」の方に正直驚いてしまいました。
自分が見てきた中で、少年漫画の恋愛ものって、割と曖昧な終わり方にしてしまうっていうか、散々色んな人を振り回した挙句、結局誰も選ばずに、俺たちの騒がしい日常はこうしてこれからも続いていくんだぜやれやれ、みたいな終わり方をする作品が多いんですが、この作品は真正面から「この作品の最終的な花嫁は〇〇です」っていう結論を出してくれたので、こちら側としても、きちんと溜飲が下がるというか、すっきりとした気持ちで読み終えることができました。
ただ、これだけ大きくなってしまった作品でこれだけはっきりとした結論を出すことはかなり勇気がいることだったんじゃないかと思います。そんな中でもブレずに自分の芯を貫いた作者の決断力には心からの賛辞を贈りたいです。本当に、良い終わり方でした。
ナイスレビュー: 0 票
[投稿:2020-05-05 18:24:32] [修正:2020-05-05 20:06:02] [このレビューのURL]