漫画 君たちはどう生きるかのレビュー
4点 gundam22vさん
絵柄は悪くないのにクオリティは下手レベル(漫画で読む文学系にはありがち)。漫画より叔父さんの手紙をそのまま貼り付けたり文章が多い形式。中途半端でコミカライズとしては評価出来ません。もともと分量が多いという訳でもないので原作をそのまま読んだ方がと思います。
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[投稿:2019-02-02 06:57:47] [修正:2019-02-02 06:57:47] [このレビューのURL]
6点 鋼鉄くらげさん
「人生にセーブポイントは無い」
この作品を読んで、なおかつその上で改めて作者が読者に伝えたかったことを集約すると、この一言に体現されるのではないかと考えます。
おそらく人生がままならないのは、誰しもが日々の生活の中で「最良の選択」を取れないためであって、間違った選択を取ったからといっても、その選択肢はやり直すことができず、その間違った選択肢の延長線上でその後の人生を生き続けなければならない点にあると自分は思っています。
そして、何より重要なのが、その間違った選択肢を選んでしまったとしても「自分は」その間違った選択肢をどう「解釈」するのか。ここが、この作品を通して作者が読者に対して最も伝えたかったことなのではないかと考えています。
間違った選択肢を選んでしまったことに不貞腐れていじけた人生を送ってしまうのか。あるいはこの作品の主人公のように間違った選択肢を受け入れて次につなげていこうとするのか。その違いこそが、その人の今後の人生を考える上で大きな違いになる。そのことを作者は読者に対して伝えたかったのではないかと思います。
ちなみに、ジブリ映画で有名な宮崎駿監督がこの作品を基に映像作品を作るらしいので、どういった表現になるのかとても楽しみです。
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[投稿:2019-02-01 19:16:29] [修正:2019-02-01 19:16:29] [このレビューのURL]
7点 朔太さん
原作が昭和12年の本にもかかわらず、発売半年で200万部
突破のベストセラーとなったそうです。
ジャーナリストの池上彰、コピーライターの糸井重里も
絶賛、ジブリの宮崎駿は映画化するといいます。
明治生まれの児童文学者が、子ども向けに書いた原作が
平成最後の時代に大ヒットする現象が、さらに話題を
呼んで関心が拡がっているように思います。
基本は問題提議の書です。
小学生のコペル君の体験は我々にも普遍的な体験です。
世の中には、悪が対岸にあって突然に正義を貫く
苦しみが天から降ってきます。
自身は絶対に悪には手を貸さないと固く誓っていてもです。
それは仕方ないことと棚上げしながら、多くの人は
大人になり、力を得ることが先決と言って死んでいく
ことを繰り返しています。
そんな人生の末路を多くの人が、何か違うと感じているのですね。
これは人間の悩みの一つの例示なのでしょうが、
案外普遍的な気もします。
考えても考えても答えはありません。
自分を人間分子として小さな存在と位置付けた上で、
生産関係である世界、宇宙の中で、それでも自分で
自分を決定するしかない。
そんな風に結論づけています。
明治から大正、昭和、平成と世は変わっても、
人はあまり変わり映えしないということでしょうか。
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[投稿:2018-12-04 23:17:32] [修正:2018-12-04 23:27:24] [このレビューのURL]