勇者たちのレビュー
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6点 トニーモンタナさん
今までの浅野いにお作品は背景が精巧に描かれていて、人物が簡略化、デフォルメされていて相反な関係でしたけど、今作は背景と人物ともデフォルメタッチで描かれてる稀有な作品です。
設定がRPGのようなファンタジーで悪を倒した後の勇者のパーティーをメタ的に解剖していて、道満晴明作品や石黒正数作品を彷彿とさせます。高次的な遊び心が細部に溢れてます。
デフォルメされているけど、いつも通りどす黒い内面に迫っていきますし、陰影の使い方とかはスリリングです。パーティー内の弔いや死をアイロニーなギャグとして描いていて、仲間が並んでる扉絵を繰り返して仲間がどんどん減っていくのを反復と差異で見せてるのも意地悪です。
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[投稿:2020-05-03 22:02:33] [修正:2020-05-03 22:02:33] [このレビューのURL]