あらすじ まんが黎明期、トキワ荘に集う若き巨匠たちの青春群像…。あの名作『まんが道』の... 続きを表示>>
愛…しりそめし頃に… 満賀道雄の青春のレビュー
10点 鹿太郎さん
名作『まんが道』の続編。
描かれているのは『まんが道』のその後。
主人公満賀道雄をはじめとし、一部キャラクターがビジュアル面でリファインされていますがさほど違和感は感じませんでした。
『まんが道』と比較すると年齢を重ねたためかエピソード自体が大人になっていますね(呑み屋をはしごしたり)。
青臭さが減ったというか青春から一歩抜け出た感じ。
また、より満賀(A先生)からの視点が多くなり、才野(F先生)の登場回数が減っています。
しかし、作品全体に流れる雰囲気は『まんが道』のまま。
その根底にあるのは創作家としての嫉妬やあせり、そして葛藤。
どうにも人間くさい感じ。イイですね〜。大好きです。
巻末おまけのA先生のスクラッチブックや自主映画撮影の様子などは当時を知る貴重な資料です。
2巻収録のA先生からF先生への追悼漫画はなんだかしんみりしてしまい、胸がしくしく痛みました…。
ナイスレビュー: 3 票
[投稿:2006-07-30 02:41:17] [修正:2006-07-30 02:41:17] [このレビューのURL]
5点 columbo87さん
よりリアルになって青年期の自伝的な毛色が強まっている。
意外とFとツルまなくなっていて寂しかったり、Aの漫画に対する姿勢が堕落していくさまが自己弁護的に描かれていたりして残念。
ナイスレビュー: 0 票
[投稿:2012-06-17 14:43:51] [修正:2012-08-11 09:51:26] [このレビューのURL]
5点 メカざわさん
漫画道の続編ともいえる作品ですね。A先生をこよなく愛している人にとっては読んでおいて損はない作品といえるでしょう。
内容としては至極無難です。一度読めば満足してしまうクオリティでしょう。
ナイスレビュー: 0 票
[投稿:2009-08-17 18:59:59] [修正:2009-08-17 18:59:59] [このレビューのURL]
5点 佐々木裕健さん
手塚治虫の正当な後継者の一人でありながら、手塚を越える意思や情熱が無いことを証明してしまっているような作品。
日本の漫画史からみてもあまりに重大な存在である「ときわ荘」を実体験を元にネタにしているのだから、つまらないわけが無い。
しかし、そのおいしいネタを作品として結晶化する際により良いものにしようという工夫、努力が微塵にも感じられない。(過去の話や絵の使い回しが多すぎることは、その極端な例)
過去の栄光を省みず、のた打ち回りながら死ぬまで前進し続けた手塚に対して、過去の仕事の年金だけで細々と生きようとしている藤子A。
切ない。
ナイスレビュー: 0 票
[投稿:2007-06-12 16:18:32] [修正:2007-06-12 16:18:32] [このレビューのURL]