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7.86点(レビュー数:29人)

作者藤子不二雄A

巻数19巻 (完結)

連載誌藤子不二雄ランド:1970年~ / 中央公論社

更新時刻 2011-01-12 12:34:27

あらすじ 富山県高岡市の定塚小学校に転校してきた主人公の満賀道雄(作者の藤子不二雄A自身がモデル)が才野茂(藤子・F・不二雄がモデル)と出会い、漫画を通して意気投合し、同人誌を出したり漫画雑誌に合作を投稿したりしながらついには漫画家「足塚茂道(藤子不二雄がモデル)」となるに至るまでを描いた傑作。

備考 「週刊少年チャンピオン」にて連載開始され、その後「週刊少年キング」「藤子不二雄ランド」と掲載誌を移した。
続編に『愛…しりそめし頃に… 満賀道雄の青春』がある。

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まんが道のレビュー

点数別:
1件~ 5件を表示/全29 件

8点 punpeeさん

元祖・漫画家漫画。バクマン。の二人は、計算高すぎて鼻に付きますが、
まんが道は言わずもがな両藤子不二雄がモデルになっており、キャラクターへの不快感ゼロ。
不快感があるとしたら、武藤と初期の日上のみ!

それにしても主役2人が非常に愛らしいキャラクターでたまりません。
彼らは真っ向から、王道を愚直に描き続けます。
友でありライバルだという関係性が2人を強くしたのですね。

また、当時お二人が描かれた作品がそのまま掲載されており、当時の漫画文化を感じて面白いです。
決して当時の漫画自体が面白い訳ではないので、悪しからず。笑
やはり時代性があるのでね。。。

昔から藤子F先生は夢のある作品を描き、A先生はコンプレックスをぶつけたり、現実主義な作品を描いている風潮が伺えるので、興味深いです。
特にF先生の、ライオンと子鹿の作品はめちゃくちゃ優しい。笑

手塚治虫や寺田博雄、当時まんが道を真剣に目指した仲間との出会いが、本当にドラマティックです。
つくづくこの時代の漫画家は純粋に、真剣に漫画に臨んでた事が分かります。
「邪道漫画を目指す」なんて発言したら、テラさんに「ばかっ!!」と一蹴されますからね。

とにかく、過去の漫画家さんにリスペクトのある方、
漫画通(を名乗りたい)という方は必ず通るべき道でしょう。

ナイスレビュー: 2

[投稿:2016-06-28 21:55:28] [修正:2016-06-28 21:55:28] [このレビューのURL]

10点 ゆーやさん

たまたま地元の図書館でサザエさんと藤子F先生の短編集と、この「まんが道」が並んで置かれていたんです。

この時代の「漫画」の地位の低さ、文化としての可能性、
それに人生を賭けた偉人達のエネルギーを感じる怪作。

小学校時代に、それらの熱にあてられた、呪いの様な思い出補正があるんです。。。


今からこの漫画を読む人とは、この感動を共有できないのも知ってるんです。
僕以外にもいらっしゃる一部の高評価の意見を信じて下さった方の期待に応える自信も無いんです。

それでも漫画好きの人達に、もっとこの漫画を読んでもらい、
ずっと後世に残ってほしいなぁという気持ちでレビュりました。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2015-05-18 23:46:56] [修正:2015-05-18 23:51:06] [このレビューのURL]

7点 kikiさん

藤子不二雄先生達の自伝的物語。
昭和20?30年代当時の一般社会や漫画界の様子、伝説のトキワ荘の生きたエピソード、そして二人の漫画に対する熱い熱い情熱が素敵な話。

A先生が描いているだけあって、ただの漫画バカな話ではなくサラリーマン時代のエピソードがあったり、漫画家になるのを迷ったり、ほのかな恋愛があったりしてより楽しめました。
ただ最後しりきれとんぼに終わっているのには驚きましたが…続編があると知らなかったので、最終巻で「え!?」と固まりました。また読んでみます。

漫画道の話もよかったのですが、下宿事情や当時の漫画の値段や食べ物事情、映画が娯楽の主役な様子なども細かく描かれているのが、より楽しめてよかったです。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2014-02-11 23:39:42] [修正:2014-02-11 23:39:42] [このレビューのURL]

5点 pazzoさん

藤子不二雄がマンガに与えた影響を考えると、この漫画に描かれている狂気とも思えるマンガへの情熱と相まって、感動が生まれるんじゃないかと思う。頭が下がるような思いで、こんなにさらっと評価をつけていいのか、と少し迷う。


でも長くてだれます。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2013-08-29 08:47:42] [修正:2013-08-29 08:47:42] [このレビューのURL]

8点 臼井健士さん

漫画家を目指す方には必読とも言える藤子先生の自伝的作品。

それにしても、上京して手塚先生に続く形で「トキワ荘」に集まった面々は後の漫画界の重鎮ばかり。
赤塚不二雄と石ノ森章太郎の両先生がコンビを組んでたことがあったなんて、この漫画で知った。

次々と起こる事件も、漫画を中心としながらも「青春ストーリー」として悪くなかった。
プロになった後に原稿を落とされたことがあったんですね・・・藤子先生ですらも。

みんなが売れっ子になって成功・成功ばかり・・・かと思いきや、トキワ荘で仲間たちのリーダーだった「テラさん」こと、寺田ヒロオが不遇なまま終わったというのが・・・何とも・・・。

どうもアシスタントを大量に雇って、大量生産していくという編集側の方式を寺田さんは受け入れられなかったことに端を発するらしい。
商業主義に対する反発・・・・。
「漫画は子供たちに読ませるに正しいものではなくてはいけない」
と考えていたという寺田ヒロオの主張は、決して間違ってはいないと思えるだけに一層、今の世の中にこそその「志」が受け継がれていて欲しいと思えてならない。

ナイスレビュー: 1

[投稿:2010-07-31 07:16:01] [修正:2012-01-03 09:39:23] [このレビューのURL]

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