首斬り朝のレビュー
点数別:
1件~ 1件を表示/全1 件
8点 朔太さん
小池一夫、小島剛夕両氏のコンビによる作品群には、
背骨に一本筋が通った生き方が見事に表現されています。
主人公山田浅右衛門も、傑物です。
実は幕臣ではなく、浪人だったのですね。
いわば、アルバイトで首打ち職をしていた。
命を奪う重大な使命に、嫁を取らず子を設けないという
意思を貫くわけです。
一徹な生き方に、この作品でも感銘を受けました。
また、十手持ちの坂根傘次郎と河童の新子が登場する回は、
いずれも楽しめました。
彼らもまた庶民の感覚で、一徹に筋を通した生き方をしており、
かつ人生を楽しむ余裕もあって共感を覚えます。
ただし、「子連れ狼」ほどダイナミックさというか
派手さはありませんので、2点減点としました。
ナイスレビュー: 0 票
[投稿:2023-08-29 06:00:11] [修正:2023-08-29 06:00:11] [このレビューのURL]