怪物王女のレビュー
7点 朔太さん
怪物くんを連想させる表題から、怪物世界の怪物たちと
それを統べる王女の物語をイメージしてしまいました。
しかし、いやいやなかなかどうーして、ペーソスな背景が
あって大人バージョンの怪物くんでしたね。
王族の後継者になるためには、王族兄弟同士で生き残りを
かけた戦いが必要だということ、勝ち残った王族は不死鳥
になるなど、孤独の王女の哀しみが上手く織り込まれて
います。
当事者の王女は、その悲しい運命には一言も触れないの
ですが、それをほのかに感じ取りながら寄り添う部下や
仲間?の同居人がまたうれしい。
本来、人狼と吸血族は敵同士ですが、王女の下でゆるい
関係性で力を合わせる。
血の戦士という弱々しい高校生男子以外は、仲間として
女子しか出てこないのも、女子の友情がベースにある
感じがします。
肝心のシナリオですが、独特の世界感で不思議体験と
冒険が毎号読み切りの基本形でした。
SFとして理解が困難なケースも多かったですが、
私には前述の王女の(姿は勿論のこと)心情の
可愛らしさで毎号納得できました。
良い作品と思います。
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[投稿:2017-02-06 20:31:05] [修正:2017-02-06 20:31:05] [このレビューのURL]
6点 いきいきさん
作者が藤子作品の大ファンらしく、この作品は「怪物くん」のオマージュになっているのですがそれ以外にも色んなホラー作品からのパロディ要素があってホラー好きには楽しく読めると思います。
昔のホラーやB級映画が好きな僕は楽しく読んでいます。
この作品によく出てくる武器は斧やチェーンソーでジェイソンを彷彿とさせますし、バタリアンやSFになりますがエイリアンのパロディなんかもありました。
僕の中でホラーはコメディと隣り合わせで、恐怖・エロ・笑い・グレーなラストが揃ってこそホラー(>_<)
バタリアン何かがその典型です。
何だか解らないうちに捲き込まれる(恐怖)→イチャイチャしてたら襲われる(エロ)→ゾンビはバカだった(笑える)→衝撃のラスト…
ジェイソンもフレディも間抜けだし(笑
そんな往年のアメリカンホラーをそのまま漫画にしたような作品で、僕のような人にはオススメですが好き嫌いは分かれると思います。
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[投稿:2012-10-20 19:24:38] [修正:2012-10-20 19:27:44] [このレビューのURL]
3点 sin00さん
素材は悪くないと思うが内容がイマイチ.人物に魅力はないとか色々と考えられるのだが端的にいってしまうと惰性で読める程度の質しかないということである.
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[投稿:2012-02-18 19:41:37] [修正:2012-05-05 08:55:59] [このレビューのURL]
7点 notatallさん
はっきり言おう。スタトレ臭が好きだww
シリアス?ミステリアス?ホラー??
どーでもいいw
かの作品に共通した、曲折あって元の木阿弥。ってオチをきちんと再現している。よって、進展はほとんどない。それこそがスタトレ臭w
アノ、両さんも一攫千金を目指していろいろ頑張り、ほぼ手中にする。が、オチはやっぱり元の木阿弥。
もちろん、それでいい。
その程度の作品。
この作品を通して、作者が伝えたいメッセージなどないのだから。
したがって、ドコから読んでも問題ない作品であり、時間の経過とともに作風が大きく変わるということもない。
つまり安定感はある。
キャラも、女性中心で華やかさがある。
一応、メインとなるストーリーは牛歩ながら進んでいるし、打ち切りが決まるまではだらだらと引き伸ばし、決まり次第、ストンと決着を付けることもできるだろう。
キャラの衣装にほぼバリエーションがないトコロは残念。
その意味、竜ボールのブルマって、画期的だったのかもしれないなー
キャラに数がいる上、顔での書き分けがほぼない。その上衣装まで変化させたら読者がついていけない可能性もある。
んが、
是非挑戦してみて欲しいものである。
ナイスレビュー: 1 票
[投稿:2011-10-16 05:03:57] [修正:2011-10-16 05:03:57] [このレビューのURL]
10点 nonbiriさん
キャラクターのオリジナリティに心を奪われた作品です。
怪物の姫は残酷で、少しユーモアがあり、戦闘でも高貴さを保ち、冷徹と言えるほど無感情ではない、という独特なキャラクターです。10巻以降に至るまで、人間のような心を見せるシーンが何度かありますが、情に溢れるキャラクターにブレたりはしません。
あくまでも怪物であり、人間との一線はギリギリで超えない、この姫のキャラクターが怪物王女の一番の魅力だと思います。
話や絵柄の好き嫌いは人それぞれですし、正直僕は全てが好きですが、この漫画に強烈な世界観があるのは間違いないと思います。
読み返す度に新しい発見があり、奇抜な設定でも矛盾がなく、複雑な展開でもナレーションを使わないなど、作者のこだわりを随所に感じる作品です。
ナイスレビュー: 1 票
[投稿:2011-01-08 22:55:22] [修正:2011-01-08 22:56:15] [このレビューのURL]
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