溺れるナイフのレビュー
5点 ぴょんたさん
結構前から知ってはいましたが、絵もなんか怖そうで
手を出していなかった作品。
ネットで無料レンタルをやっていて読んだら面白くて
一気に借りて読みました。
最初はとても勢いがあってどんどん引引き込まれる。
小・中学校の頃、世界の中心は学校で
急に何かに目覚めたり、自分と違くものを持つ人に惹かれたり・・・。
コウを「神様だ」と表現する夏芽の気持ち、この年代の子の
多感さや未熟さを的確に表現しているなと思いました。
しかし、後半になるにつれて少しずつ勢いを失っていきます。
まあ少女漫画にありがちですが、本当に良い人をいとも簡単に捨てて傷つけて
結局過去の思い出を選ぶ。
コウの荒れ方も正直、いや・・ここまで来たらもう救いようないだろ。笑
というか、ここまでぐれるほどの事件あったっけ?
となんか無理くり山場を作っている感じが否めませんでした。
期待した分そうでもなかったかな?過大評価されすぎだと思います。
ナイスレビュー: 1 票
[投稿:2016-07-27 00:42:00] [修正:2016-07-27 00:42:00] [このレビューのURL]
8点 とろっちさん
「ナイフ」=「十代の自意識」。
ナイフのように剥き出しになった自意識を持て余し、溺れるがごとくに足掻き、彷徨い、
周囲を傷つけ、自らを傷つけながらも、少しずつ成長していく少年少女を描いた作品。
中学生にして早くも「人生のピークを過ぎた」と感じ、自分もかつて持っていた(と自覚している)
「キラキラと光り輝く光源」に本能的に惹かれ、追い求める夏芽。
そんな夏芽の剥き出しの感情が本の外まで飛び出すがごとく、読んでいて激しくぶつかってきます。
正直、三十路のオッサンが読むような漫画ではないかもしれませんが、
この作品の良さや凄さは十分に伝わってきました。
絵だって特段上手くないですし、ストーリー展開も他の少女漫画と変わり映えしないように思えるものの、
作品から伝わってくる空気が違う。 パワーが違う。 生々しさが違う。
夜の山、夏祭り、篝火などという小道具の使い方も上手く、神々しさを高めるのに一役買っています。、
触れれば切れるようなギラギラした危うさをこれほどまでに表現できているのは本当にお見事。
クセがあって異彩を放つ作品のため、万人向けとは必ずしも言い難いですが、
ハマる人はとことんハマるのではないでしょうか。
溺れるような年代を瑞々しく描いた、熱情がほとばしる渾身の作品。
ナイスレビュー: 0 票
[投稿:2011-06-29 01:26:32] [修正:2011-06-29 01:26:32] [このレビューのURL]
6点 あんりさん
絵が魅力的
べたべたな少女漫画のようで 何かが違う
いっぷう変わったものではあるけど 意外とべたな少女漫画
それがジョージ朝倉。
ナイスレビュー: 0 票
[投稿:2007-04-06 10:44:47] [修正:2010-04-15 12:41:19] [このレビューのURL]
10点 あきささん
東京でモデルをやっていた主人公は親の都合で田舎に引っ越す。
そこで特別な輝きを放つ少年と出会い惹かれる。
2人の恋と、2人の傷と。
絵も好き。
ストーリーも好き。
胸キュン。
何度も読んでしまう。
そのたびに惹かれる。
アホな発言も好き。
ジョージすき。
少女たちが成長するごとにどんどん面白くなる。
ナイスレビュー: 0 票
[投稿:2010-02-19 11:20:40] [修正:2010-02-19 11:20:40] [このレビューのURL]
7点 ととちゃんさん
初めて読んだジョージ朝倉作品でした。
単行本派なのになぜか買った別冊フレンドで電撃的な出会い。
なんなんだこの汚くて美しい世界は!
根拠の無いプライドと輝かしい未来、そんなの分かってるけど、それがなきゃ私が生きてる意味って何だというの。
根拠の無さを認めてしまったら、私はただの、塊だ。砂の詰まったただの袋だ。
溺れる「ナイフ」(=自意識)と作者が言うように、持て余す自意識の中で葛藤する青春!な二人の少女と少年の話。
夏芽とコウは「その他大勢」のこどもとは違う種類、違うスケールの自意識を持ってるけど、それは「その他大勢」の私たちもみんな持ってる(たまに間違ってる)自意識を分かりやすくデフォルメしてるものでしょう。
おかげで、読者モデルでも神さんの子でもないただの子供の私も共感してしまいます。
読んでるときの、息苦しさが心地いいです。(ドM)
休載明けたよ!!最後まで丁寧に描いて頂きたい!!それくらい好き!!
ナイスレビュー: 0 票
[投稿:2009-06-25 21:08:07] [修正:2009-06-25 21:08:07] [このレビューのURL]
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