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8点(レビュー数:1人)

作者車田正美

巻数16巻 (完結)

連載誌月刊少年エース:1994年~ / 角川書店

更新時刻 2009-11-25 06:39:26

あらすじ みずからのBRAIN(頭脳)で思考し、人間のBLOOD(血液)で作動し、芸術的ともいえるBRAVERY(華麗さ)をもった史上類のない究極のBATTLER(戦士)。それが、機械皇国が創り上げた、ロボットを超える存在・B’T(ビート)。天才科学者の兄を機械皇国にさらわれた高宮鉄兵は、スクラップ場で、伝説のB’TX(ビート・エックス)をよみがえらせてしまう……

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B’TXのレビュー

点数別:
1件~ 1件を表示/全1 件

8点 bkさん

概要を簡単に言うなら、「機械の獣に乗って戦う、聖闘士星矢」。

車田正美の作品だけあって、この作品も
美形の敵味方がかっこいいセリフを吐いて1対1で戦うという内容である。
そして、敵のボスに近づくために美形の中ボスを撃破していくという点もやはり星矢と同じ。

ただ、単に敵が出てきてやっつけてハイおしまい、というだけではなく、
シナリオは星矢以上に練られていて、それが奇跡的にもまとまっているのではないだろうか。
そう思えるのは、主要キャラの各人の生まれ育った背景を
きっちり描いていることに成功の要因があると思う。

また、バトルについても、「どちらのコスモが大きい小さい」
というような単純なものではなくなかなか工夫してある。
特に中盤以降の数学バトル、哲学の問いを投げかける敵とのバトルは面白かった。

未完で終わらず、キッチリとまとめ上げているところや、肉体的には強くも無い主人公の兄が
単なる囚われのヒロインに終わらないところ(クライマックスでの最終ボスとのやりとりは逸脱である)、
非美形のキャラクターにもしっかりとした見せ場があるところも良い。

また、キザったらしいセリフを美形キャラが吐くというのは、
ある意味様式美でもあり、陳腐でもあるが、
愛だの友情だのを臆面なく叫ぶことができるというのは強みでも有るように思える。
この作品では、キャラが斜に構えるのではなく、堂々と叫んでいるところが素晴らしい。


某バンドのボーカルそっくりの敵キャラが出てくるのはまあご愛敬。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2009-03-24 19:37:48] [修正:2010-12-13 11:35:12] [このレビューのURL]


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