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2点(レビュー数:1人)

作者ながてゆか

巻数9巻 (完結)

連載誌週刊少年マガジン:1996年~ / 講談社

更新時刻 2009-11-25 06:40:59

あらすじ 「カブキモノ」。それは「異様な風体をして大道を横行する伊達者」を意味する。
今から400年も昔、太陽がもっとギラギラ輝いていた時代、日本人がもっともアクティブだった時代、死ぬまでの49年間を「カブキモノ」で通し、日本の歴史を覆した男がいたのだ。
日本史上最も名を馳せた風雲児、織田信長の「天下盗り」と波乱の生涯を描く。
(作者公式サイトより)

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TENKAFUBU 信長のレビュー

点数別:
1件~ 1件を表示/全1 件

2点 臼井健士さん

事実上、「史実無視」したと言って過言でない「異色の織田信長漫画」。

て言うかこんなのを「織田信長」漫画と呼ぶことさえ間違いのような気もしてきた。
信長がヤンキーの頭というか、猿山のボス猿になっております。

美濃攻めで、斉藤龍興の軍師に迎えられた「竹中半兵衛」が女中を集めて訓練を施し、重臣たちの前でその力量を示すというシーンがありましたが、これ孫子かなんかの兵法書にあることを「そのまんま」盗用していますよ。女中たちは最初、指揮官を馬鹿にして訓練を施しても言う事を聞かない。指揮官は最初は「言う事を聞かないのは、自分の教え方が悪いせいだ」と言って、自分自身に刑罰を与えさせる。
そして再度、今回は前回以上に優しく丁寧かつ判り易く女中たちに教え諭す。しかし、女中たちは相変わらず指揮官の言う事を馬鹿にして聞かない。すると、指揮官は「最初は自分の非だが、今度は私が出した指示を正しく伝達し、皆を従わせない(女中たちの中から選んだ)リーダーに非があるとして、リーダーを成敗した。
恐れおののいた女中たちは真剣な態度で指揮官の指示を受け、並の兵士以上に乱れのない行動を見せたという・・・。
で、それを見た斎藤家一堂は「半兵衛、スゴイ、スゴイ」(笑)状態になるのですが、中国のどこかの国であったという出来事が紹介されているその話をそのまま流用してはマズイでしょうに。

「本能寺の変」の理由自体は現在まで謎の部分が多く、真相は(なぜ、取り立ててくれた恩人の信長を襲ったのか?)闇の中なので「新説」を出しても文句を言われる筋合いは無いのかもしれませんが(ちなみに自分は信長に対する「怨恨」でも天下取りへの「野心」でもなく、朝廷(正親町天皇)が裏で糸を引いていたのではないか・・と考えております。本能寺の変の直後に朝廷に多額の献金をした光秀に「征夷大将軍」の地位が授けられているということからも)、理由が唐突すぎますね・・・。光秀が後継者って・・・確かに本能寺の変の直前は信長の「秘書」的な地位にいたし、織田家中でも古参の柴田勝家を追い抜いて秀吉と並んでトップだったかもしれませんが・・・所詮「秀才型」の光秀は(本能寺の変が起こらずとも)いずれは「天才型」の秀吉に敗れたのではないかな。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2010-07-25 07:57:02] [修正:2010-07-25 07:57:02] [このレビューのURL]


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