愛人〔AI-REN〕のレビュー
10点 にくさん
これほど直球でいて物凄い熱量のある作品なのにどこか文学的であったりもする漫画は中々ない.
巷ではセカイ系に位置する漫画と呼ばれているがセカイ系とは全く違う終末系SF恋愛もの。
非日常的な世界観であるのにふとした時の日常で物語にフラッシュバックするような生きていく上でのバイブル。
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[投稿:2018-03-02 14:08:17] [修正:2018-03-02 14:08:17] [このレビューのURL]
8点 くろしびさん
表紙を見た感想は古い絵柄。
確かに10年ほど前の作品だが、子供の頃の青年誌のようで、
タイトルからもちょっと期待できなかった。
内容はよくあるロボットだったりの人間に近しいものとの
恋愛をはぐくむものが中心だが、よくある話。
ただその存在は余命わずかな人間に対して、
精神的充足のために支給される幻・偽りの存在。
終わりが見えているということで、
いくらアホなほどラブラブでも儚く切なく見えてくる。
でも、この設定もよくあると言えばよくある。
しかし、時代背景まで含めると秀逸。
明かされないことも多く、想像で補う部分も多いが、
世紀末な様相と対照的な前半部ののほほんとした暮らし。
そして終焉に向けての展開。
よい意味で第一印象を裏切られた作品です。
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[投稿:2011-01-05 11:14:57] [修正:2011-01-05 11:14:57] [このレビューのURL]
9点 ITSUKIさん
文明が崩壊し、「人類」そのものの寿命を迎えようとしている終末の世界。
そんな世界の中で余命幾許も無い少年・イクルが、人造遺伝子人間の「あい」と残り僅かの生涯を過ごす物語です。
文明の崩壊後の世界の日常、という事で「ヨコハマ買い出し紀行」を連想しましたが、描いている内容は全くの逆を行っていると思います。
この「愛人[AI-REN」」では終わりゆく世界とともに消滅していく二人を描いているからです。
イクルとあいは傍からみたらただのバカップルです。
作者の絵の雰囲気もあいまって見ていてほほえましい限りです。
あいみたいなこんな子いないよ!ってツッコミはこの作品には褒め言葉です。
しかし二人の時間は着実に終わりに向かっていきます。
ベタなんですが、演出がとても巧いのでひきこまれてしまいました。
とにかくページを贅沢に使っていて作者の全身全霊を込めた様が伝わってきました。
人造人間を作れるようになり生殖が必要なくなった結果「愛する事って何なのか」、また「人って何なのか」を考えさせられます。
この作品で伝えたい事なのでしょうけれど、自分はイクルとあいの物語だけでも十分面白かったですよ。
設定の凝り様などはあとがきを読むと凄いのが伝わってくるのですが、それを作中で100%伝え切れているかというとそうでもないかもしれないのが惜しい点。でも凝った設定が好きな方は作品世界にどっぷり入り込めると思います。
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[投稿:2010-11-02 00:26:50] [修正:2010-11-02 00:26:50] [このレビューのURL]
6点 とろっちさん
一言一言が重いです。
生と死をとても大切に扱った、素晴らしい物語です。
だから、全体の話がすごく難解なのが悔やまれます。
もっとストレートに2人に対象を絞っても良かったのでは。
人類の滅亡を2人の物語の間に絡めて描いていますが、話が難解すぎて、
感情移入するのが難しいです。もったいない感じです。
いつかまた読んでみたい時がくるかもしれません。
最後の笑顔がとても心に残っています。
余命いくばくもない状況で、自分はあんなに素敵な笑顔で笑えるでしょうか。
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[投稿:2009-10-25 21:52:42] [修正:2009-10-25 21:52:42] [このレビューのURL]
8点 摩訶不思議生物さん
女の子にリアリティは感じない漫画
こんな女の子いねえよ!って突っ込みながら泣きたい
いい涙流したい
物語の展開は最終兵器彼女に近い感じがします
最彼がすれちがいつづけて、回帰した感じなら
アイレンは寄り添い続けて、消滅していく話
キャラ設定が神 あと台詞がちゃんと練りこまれているのが分かる
全体像を把握するのは時間がかかりますが、それだけ理解を深めるだけの価値はあると思います
すばらしい性と命の物語です、オススメ
作者、エロ漫画描きなのにすげえいい話描いちゃったよ
ナイスレビュー: 1 票
[投稿:2009-10-21 01:24:57] [修正:2009-10-21 01:24:57] [このレビューのURL]
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