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6.2点(レビュー数:5人)

作者諸星大二郎

巻数1巻 (完結)

連載誌週刊少年ジャンプ:1976年~ / 集英社

更新時刻 2009-11-25 06:41:18

あらすじ 古代史を題材にしたSFミステリー。
数度にわたってコミックス化され、近年のものは「徐福伝説」を併せて収録。

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暗黒神話のレビュー

点数別:
1件~ 5件を表示/全5 件

7点 columbo87さん

諸星大二郎の傑作。伝奇モノであり、現実的でありながら濃密に非日常である世界観を確立させている。

ちっぽけな存在である少年武がアートマンに至る物語、どこまでも彼は自己から脱却することはなく、超自然的な存在になった部分は描かれることはない。
しかしてミステリーのごとくつづられるこの旅行記には、大いなる意思によって運命付けられた壮大なる秘密が隠されており、暗黒星雲から石造にいたるまでにちりばめられた痕跡には、諸星大二郎の想像力の奔流が感じられる。

どこまでも不気味で、しかしどこかノスタルジックで胸にくる、人間の原初的な部分を揺さぶる作品である。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2011-09-20 21:54:39] [修正:2011-09-20 21:54:39] [このレビューのURL]

7点 torinokidさん

日本神話をベースにした佳作。
1巻のみとは思えないほどの読後感がある濃密な作品。

ヤマトタケル、オリオン、邪馬台国、熊襲などなど、
様々な事象がまるでパズルが出来上がるが如く組み合わさり、
最終的には壮大な物語となっていく。

諸星作品らしくかなり難解な部分もあるが、名作だと思う。

ナイスレビュー: 1

[投稿:2011-01-21 11:43:12] [修正:2011-01-21 11:43:12] [このレビューのURL]

7点 mardoniosさん

孔子暗黒伝の濃さも好きだけど、この暗黒神話の淡々とというか猛然とラストに突き進んでいく感じもまた好き。

初めて読んだときは、高木彬光『成吉思汗の秘密』『邪馬台国の秘密』的な歴史の再構成ものを期待していたけど、途中から何やら狂気の世界にどんどん落ち込んでいくので、どっぷり浸かって気付くと孔子暗黒伝も合わせて4時間くらい熱中していた。

主人公の武に感情移入していると、なんだか誇大妄想な気分に浸れる。読みやすい絵ではないので、あまり疲れていないときにじっくり読むか、すごく疲れているときに一気に読んでぶっとんでみるのがいいと思う。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2010-10-20 07:01:50] [修正:2010-10-20 07:09:11] [このレビューのURL]

8点 Dr.Strangeloveさん

よくここまで調べ上げたもんだと作中に出てくる数々の知識にまず唸ったが、
それを縦横無尽に繋ぎ合わせて一つの論理を構築する諸星氏のセンスに脱帽した。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2009-09-30 12:06:09] [修正:2009-09-30 12:06:09] [このレビューのURL]

2点 DEIMOSさん

読んでいてイライラする漫画というのも珍しい。

リアルタイムで読んだのならまだしも、今改めて読んでみると、キャラクターの魅力の無さが際立っており、ストーリーにのめりこめないまま淡々と話が進んでいく。

作者の勉強量は確かにすごいものがあるのだろう。

しかし、エンターテイメントとしての漫画に馴染みすぎた現代人には、この漫画は退屈すぎる。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2008-03-01 17:33:35] [修正:2008-03-01 17:33:35] [このレビューのURL]

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