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7.75点(レビュー数:4人)

作者石ノ森章太郎

巻数6巻 (完結)

連載誌週刊少年サンデー:1972年~ / 秋田書店

更新時刻 2009-11-25 06:42:21

あらすじ 悪の組織ダークのロボット(等身大)対人間型ロボット・ジロー=キカイダーの戦い。

備考 テレビ版と漫画版では展開が異なる(特に終盤)。漫画版最終回での凄惨な結末は、ファンの間ではあまりにも有名。

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人造人間キカイダーのレビュー

点数別:
1件~ 4件を表示/全4 件

7点 gundam22vさん

古典漫画だけどSFとして人間哲学として相当ハイレベルな域にあるダークなヒーローもの。作者の他作品を読んだことありませんがアシスタントが作画した割には丁寧ですし(古いけど手塚作品とか読んでいれば慣れる)、人造人間視点からの人間描写や主人公の苦悩はかなり共感出来るものになっていると思います。テンポが良く先が読めない展開、バトルの連続など良い部分は他にもあります。
何より当時衝撃的で今でも話題になっているらしい物悲しい「人間になったピノキオは本当に幸せだったのだろうか?」で締められるラストには切ない余韻があります。ここで示された完全な悪心とそれに抗おうとする不完全な良心こそ人間の心であり、強さだとの結論も眼から鱗でした(普通は善と悪は半々と考えるだろうから悪を基調とするのには驚きや説得力を感じる)。
現在の漫画でも類似したテーマは多数ですが、ここまで描けているものはそう多くないと思うので一見の価値ありと思います。

ナイスレビュー: 1

[投稿:2014-08-29 12:33:02] [修正:2014-08-29 12:33:02] [このレビューのURL]

8点 pazzoさん

読んでて楽しいかといえば、古い漫画なので別に面白いとは感じません。

ただ、石ノ森先生はTVとの並行連載であるはずの本作品に得意技であり真骨頂である悲劇という劇薬を盛り込みます。理解できる年齢になると胸に突き刺さります。
びっくりするくらいあっさりとでも強烈なインパクトを残し終わります。置いて行かれるかもしれません。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2014-05-05 03:24:13] [修正:2014-05-05 03:24:13] [このレビューのURL]

9点 バカ☆えもんさん

特撮と同時進行した漫画版
点数に関しては作品だけなら6点なのだが、
ただ一つ、最終回のキカイダーのセリフが心に響いた!
故に9点(本当は10点にしたかったが…)である
詳しくは割愛するが、嘘を付けるようになったキカイダーは兄弟達を“殺し”敵をも“殺す”
そして「ピノキオは人間になれて本当に幸せだったのだろうか?」
その言葉を残し何所へともなく去っていくキカイダー・ジロー
敵に寝返った兄弟を倒し、敵を倒し、人質を救出する
物語的にはハッピーエンドのはずだが、救いようのない虚無感に襲われる
何とも考えさせられる作品で私は好きである
まぁ、その最終回読んでも何も感じない人は感じないだろうし、感じても別に大した事なくね?と思う人もいるでしょう。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2010-05-27 01:47:52] [修正:2011-05-21 21:25:17] [このレビューのURL]

7点 そのばしのぎさん

左右非対称ないびつなデザインのロボット。
特撮番組の原作ではあるが、漫画は「ピノキオ」をモチーフに作られており、ストーリーは別物だと考えた方がいい。
「キカイダー」、特撮続編の主人公「キカイダー01」、映像化されなかった「キカイダー00」の3人が出演し、あくまでもキカイダーが主役である。
ラストがヒーロー特撮物ではありえない終わり方をしながら「ピノキオ」らしい結末を迎えているのが印象的だった。

ナイスレビュー: 1

[投稿:2010-09-20 10:51:27] [修正:2010-09-20 10:51:27] [このレビューのURL]


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