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5.33点(レビュー数:3人)

作者藤堂裕

原作小森陽一

巻数20巻 (完結)

連載誌ビッグコミック:2009年~ / 小学館

更新時刻 2010-07-28 12:15:27

あらすじ 韓国大統領の来日に向け、警備に追われるNPS隊員たち。しかし、雑用を押し付けられた神御蔵の近くで無差別殺傷事件が発生。犯人の命を奪ってでも事態を解決する制圧部隊SATが出動したため、NPSの出番はないとの命令だが、たまらず駆け出した神御蔵が見たものは…!?

備考 2014年1月から、TBS系列の「日曜劇場」枠で主演向井理にてテレビドラマ化され、放送された。

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S 最後の警官のレビュー

点数別:
1件~ 3件を表示/全3 件

6点 朔太さん

警察組織に2つの特殊部隊組織があって、すなわち
SAT:警視庁警備部特殊部隊 Special Assault Team
SIT:警察庁刑事部特殊捜査班 Special Investigation Team
が凶悪犯などの排除、要するに狙撃も厭わない特殊部隊です。

しかし、日本という平和ボケした国家では、様々な制約があって、十分なコンセンサスが
得られているわけではない、という前提を理解しないと、この作品は楽しめません。
というのも、主人公たちの所属する新組織は、すなわち
NPS:警察庁特殊急襲捜査班 National Police Safetyrescue
の架空の組織なのですが、上記2つのS組織に加えて、必要性が理解しにくいのです。

読み進めますと、本来SATだけで十分なのですが、国民に十分必要性を認知されるためには、
排除ではなく確保を使命とする組織がその前に必要ということで組織化されたようです。
が、当事者のリーダーはその思惑以上にリベラルな考え方で、同時に主人公神御蔵は
拳銃を持たないで凶悪犯の前に立つ平和主義者なのです。

本作品の難しさというか、今一歩感情移入できないところがあるのは、SATやNPSに対して
イデオロギー闘争があって、どうやら原作者は主人公であるNPSに肩入れしているらしい
のですが、普通に考えてNPSなど不要で、SATを強化すべきと思えるところが原因です。
どう考えても凶悪犯の前に丸腰で立つ警官など非現実的でしょう。
だから、副題、”最後の警官”なのでしょうか?

娯楽作品としては、SATに一人で立ち向かう元警官の野戦は、良く練れていましたし、誘拐編も引き込まれました。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2017-01-09 17:24:45] [修正:2017-01-09 17:27:57] [このレビューのURL]

4点 デビルチョコさん

題材は良い。
SITやSATは謎が多いのでどんな組織なのか、
訓練はどういった内容なのか等、気になる点が多くある。

しかしストーリーはどこかで見た事がある内容を、
普通の描写で描いている為、続きが全く気にならない。

登場人物達が警官になった経緯もきちんと描かれているが、
ストーリーに引き込まれない。。題材が良いのに残念。。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2015-02-28 12:49:00] [修正:2015-03-24 20:20:56] [このレビューのURL]

6点 kikiさん

日本にテロが起こるようになった世界観で、SATや主人公の属する人質も犯人も誰も殺されずに事件の解決を目指す部隊NPSが活躍する話です。
次々起こる凶悪犯罪に活躍するNPS。
「いやそれはご都合主義的すぎる展開やろー」って話は多いですが、物語全体に緊張感がほとばしり、熱い物語展開は「海猿」みたいな感じで面白いです。

またキチンと裁判で裁かれ刑期を終えても再犯の可能性が高い犯罪者達が、塀の外に出れてそしてまた凶悪犯罪を起こす…それをSATとして射殺してしまってもいいのではないか!?と考える登場人物と、残された遺族が恨む対象としても凶悪犯でも助けて再び裁判にちゃんとかけるべきだと考える主人公の対決も興味深いです。
主人公サイドのこっちが正義だと一方的に描くより物語に厚みを増していると思います。個人的には主人公だけの理想論だけでなく人生様々なんだから全部足してうまく物語を終えられるのを楽しみにしています。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2014-09-24 19:35:02] [修正:2014-09-24 19:35:02] [このレビューのURL]


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