赤龍王のレビュー
10点 鈴森一さん
「項羽と劉邦」を漫画化した作品です。
項羽、劉邦はもちろん、韓信、鯨布、陳勝らの群像劇が、エネルギッシュに、テンポよく描かれています。
この漫画は、私が小学生の時に、少年ジャンプで連載されていました。
当時は小学生なので、よく理解できない内容が多々あり、大人の漫画という印象でした。
それでも、「おもしろい」と思って読むのを楽しみにしていました。
ただ、当時、私は毎週ジャンプを購入できる環境にはありませんでした。
気づいたら、赤龍王の連載は、いつのまにか終わっていたのです。
話の続きは、ずっと気になっていました。
そして、成人してから、改めて全巻を入手し、読み直しました。
読んでみて、おもしろさに圧倒されました。
あきらかに大人向きで、少年コミックの内容ではありません。
逆に言うと、大人の鑑賞に耐えうる作品です。
(それでいて、当時小学生の私の心も捉えていました。すごい・・・!)
今や入手困難な本ですが、ぜひ、多くの人に読んでもらいたいと思っています。
歴史に興味を持つきっかけにもなるので、学校の図書室に置いてほしいくらいです。
ナイスレビュー: 0 票
[投稿:2018-09-21 19:47:44] [修正:2018-09-21 19:47:44] [このレビューのURL]
7点 gundam22vさん
途中から明らかに駆け足でしたが秦滅亡から楚漢合戦に関しては
最高の漫画だと思います。
全9巻でまずまず要点は纏めている方かと。淡々と史実を語る
だけにならずにインパクトや熱さがある
演出が随所にされています。
劉邦と項羽の性格の違いや単純能力じゃ劣る
劉邦が勝る部分も作中人物に言わせていますし。
現在連載中の「キングダム」直後の時代なのでセットで読める
くらい作風に親和性もありますし、漫画の出来は良いです。
有名な虞美人を二人の英雄を挟む
三角関係にもって来たオリジナルが強引で消化し切れて
ない感じだったこと、劉邦の即位場面がないほど
最後は項羽主役みたいな終わり方でタイトルとやや
一貫欠いたかなというのが残念ではありました。
項羽が自害の後殺し合いになるほど、遺体を八つ裂きにして
漢軍が奪いあったという史実シーンは入れて欲しかったですね。
この戦いを一番象徴する場面だったと思います。
ナイスレビュー: 1 票
[投稿:2012-09-18 12:32:02] [修正:2012-09-18 12:33:15] [このレビューのURL]
8点 kshrtさん
劉邦と項羽の楚漢攻防戦を描いた歴史作品。
原典があるとはいえ、人物を魅力的に、ストーリーを壮大に展開するには作者の力量が必要となる。
本作はこれを体現した作品といえる。
古代中国誌が好きな人は読んでおいて損はないと思います。
ナイスレビュー: 1 票
[投稿:2010-04-19 22:01:17] [修正:2010-04-19 22:01:17] [このレビューのURL]
7点 ひろっさんさん
面白いですね。
本宮作品の中でも特に好きな作品です。
無駄な話も無く、最後まで上手くまとめられていると思います。
歴史物が好きな人は、間違いなく読んでおかなければならない作品なのではないでしょうか。
ナイスレビュー: 0 票
[投稿:2007-02-28 17:10:01] [修正:2007-02-28 17:10:01] [このレビューのURL]
7点 コステロガーデンさん
はるかな大地でのスペクタクル。
有名な、項羽と劉邦の話で、
本宮作品にしては珍しく歴史に忠実でしたが、
私は全く別の歴史モノという印象を受けました。
これは悪い意味ではなく、
とても魅力ある登場人物のせいかも知れません。
実際にとても魅力的な項羽と劉邦は
この作品の最大の魅力となっています。
冷徹無比でエリートの項羽と、
ぐーたらだがカリスマ性のある劉邦、
対極の2人の戦いはみもので、
最後には、本当の意味でどちらが勝ったのか解らなくなります。
歴史物が苦手な人でも、これは結構読みやすく
面白いと思える作品なのではないでしょうか?
「人気をとる事が漫画の最終目的であってはならない」
と語る作者の精神と力量を魅せてもらった作品でした。
◇この作品の個人的価値=全9巻で 3000円也。
ナイスレビュー: 2 票
[投稿:2005-06-18 22:13:02] [修正:2005-07-03 22:52:19] [このレビューのURL]
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