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6.93点(レビュー数:16人)

作者永野護

巻数17巻 (連載中)

連載誌月刊ニュータイプ:1986年~ / 角川書店

更新時刻 2009-11-25 06:29:19

あらすじ クラウン大銀河に存在する4つの恒星系(イースター、ウェスタ、サザンド、ノウズ)と長大軌道を持つスタント遊星により構成されるジョーカー太陽星団が、この物語『ファイブスター物語』の主な舞台である。星団には極めて発達しつつも緩やかに衰退を始めている文明が存在している。4つの太陽系の幾つかの惑星に居住している人類は、無数の国家を形成し、国家は互いに勢力拡大を争っていた。その国家間紛争の切り札が、人型の巨大ロボット(旧設定ではモーターヘッド(MH)、新設定ではゴティックメード(GTM))であり、過去の超文明の血を受け継ぐことにより超人的な戦闘能力を持ち、MHを操ることができるヘッドライナーたち(人々には「騎士」と呼ばれる)であり、その両者の仲立ちをする人工生命体が「ファティマ」である。そのジョーカーにおいて、人類を遥かに凌駕する2つの存在が出会い結ばれる。一人は、惑星デルタ・ベルンの統治者であり、星団随一の美貌と頭脳、そして数々の神技を持つ「光の神」アマテラスのミカド(天照帝)。もう一人は、狂気の天才科学者Dr.バランシェが創造した、アマテラスと同等の力を持つ「超生命体(ダブルイプシロン・ヒューマン)」ラキシスである。やがて彼らは星団全てを戦火に巻き込む大侵攻を開始する。人類の生存と誇りを掛けた神との戦いが展開される。この物語は、数千年の歴史の中でジョーカー太陽星団において繰り広げられる、騎士・ファティマ・戦闘兵器(MH→GTM)を中心とした文明と人々の営みの因果と帰結を描く壮大な叙事詩である。

備考 作者は冨樫、萩原以上に休載する事が多く、ネットゲームにはまって1年休載という事もザラだったらしい。

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ファイブスター物語のレビュー

点数別:
1件~ 5件を表示/全16 件

8点 terakoyaさん

・おそらくこれは漫画ではない。
作者にとっては設定資料がメインで漫画はそのオマケにすぎない。最新刊が出ないと嘆いている人はピントがズレている。

・これを子供が読んでも面白さは絶対わからない。
ある程度の知識と経験をもった大人だから読める(解読できる)非常に敷居の高い作品。ものごとを整理・保存したり、関連付ける能力を身につけてからでなくてはどのキャラも同じに見え、誰が何を喋っているのかもわからない。

・作者の驚きの設定力
キャラのファッションからメカの内部構造、各国の情勢や戦力まで設定が細かすぎる。よくぞここまで考えられたものだと思うくらいこだわりが半端ない。そのこだわりに共感し、ついていくことができればニヤニヤがとまらない。


硬すぎるスルメのような作品。100回くらい噛まないと味がしない。大抵の人は100回噛むまでにあきらめてしまう。しかし100回噛んだ辺りから異変に気づく。「なに、これヤバイじゃん・・」と。そうなればもう虜。気がつけば独特なキャラクターの名前をうわごとのようにつぶやいている。頭の中は架空の国家やロボや魔法のことで一杯になる。夢と現実がシンクロする。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2014-06-13 02:37:22] [修正:2014-06-13 02:42:56] [このレビューのURL]

7点 kooheeさん

何度も読まないとわかりません。
何度か読むと深みにはまります。
そんな漫画です。

単行本より「解説本」のようなムック本が
たくさん出ている不思議な漫画です。
しかも解説本ごとに微妙にキャラ設定が変わっていたり。
まぁ8000年分以上のおとぎ話をつむぎだすには
いろいろ大変だろうな、と思います。

キャラクターの個性やメカのかっこよさは
さすがデザイナー、といったところです。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2012-03-26 17:19:16] [修正:2012-03-26 17:19:16] [このレビューのURL]

6点 jdf54jさん

ガンダムに、ロボの搭乗者に対して
ラリーのナビ的な役割を果たす、何千年も生きる
ファティマと呼ばれる女性型アンドロイドの設定が加わったような
中世風の世界観を土台にした架空戦記モノ。

難解だとか言われて敬遠してたが、キャラと設定が多いだけで
話自体はファティマとナイト(ロボの搭乗者)のラブロマンスが
中心でむしろわかりやすい。プロットは練られているようだが、
全体的なセンスが80年代で止まっているようで、どうにも
読み進める気がしなかった。
カイエンを中心とした話は素直に面白かった。
熱狂的なファンがいる理由はわからんでもないが・・・
世界観が気に入るかどうかですかね。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2011-07-03 13:58:01] [修正:2011-07-06 00:02:20] [このレビューのURL]

8点 Hopeさん

言わずと知れた永野護の代表作、10数年来のファンなのですがいったいこの作品は作者が生きてるうちに完結するのでしょうか。

まず美麗な絵がすばらしい、作者はロボットアニメのメカデザインなどで有名な人で曲線的で独特なのでだれでも一度は目にしたことがあるはずです。
キャラも魅力的、ストーリーは尻切れとんぼであっち行ったりこっち行ったり、追っかけるのが大変ですが面白さのツボを押さえていて何度も読んでしまいます。

難点は設定が細かすぎて覚えるのが大変、一冊の値段が高い、あといつになっても続きがでないといったところです。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2010-12-27 22:33:01] [修正:2010-12-27 22:33:01] [このレビューのURL]

8点 kamekameさん

・初めて読んだ後の感想→「良く分からんが、パワーを感じる漫画だな…」
・設定集やweb上のまとめページを傍らに読んだ2度目→
 「うぉー、設定細けー、登場人物多すぎー、でも面白ぇー」
・さらに整理して読んだ3度目以降→「深ぇー」

初回はまるで塩野七生の文芸大作、『ローマ人の物語』を
古代ローマ史の予備知識無しに読んでいるようなもの。
「ハンニバル、カモーン」「カエサル、カモーン」「トライアヌス、カモーン」な、
展開を予測してワクワクするためのバックボーンがないままに、
歴史小説とか叙事詩を読むのに似ている。有る意味無謀な漫画である(笑)。

なので、2回目以降は巻末の年表などを学習しながら読み進めることになる。
しかし、年表の設定期間は56億7千万年。
その上、出来事はすべて作者の作り出した架空のモノ。無茶な漫画である(笑)。
以後はその世界を読み解いていくのだが、
設定が細かく、今のところ大きな破綻がないので、どんどん引き込まれていく…。
そうなればしめたもの(?)。幸か不幸か作品に嵌まれたとを喜ぶべきだ。

絵に癖があり、すらすらと頁をめくってあっという間に読み終えるような作品ではない。
個人的には出来るだけ多くの人にオススメしたいが、
受け付けない人がいるのも納得できる。少なくとも定食屋で暇つぶしにとか、
疲れた心をリフレッシュしてくれるようなことは期待出来ない。
他の方も書かれているが、これは漫画とは別のものなのかもしれないし…。

休載しっぱなしで(再開の予定はあるようだが)、
完結の見込みがあるのか微妙なので、今のところ8点。
完結したら10点もあり得る作品だと思います。

[追記(蛇足)]
備考のところに挙がっているお二人の作品も読んでいることに気がつき、
レビューとは無関係に少し鬱になりました。

ナイスレビュー: 1

[投稿:2010-09-01 17:52:26] [修正:2010-09-01 18:10:41] [このレビューのURL]

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