あらすじ
主に作者自身と、2人のキャラクターの掛け合いで構成される。内容はいずれのタイトルでも変わらず、作者がその時々にプレイしていたテレビゲームに関する話を中心にしつつ、アニメを見たり、テレホンカード蒐集にはまったり、大量のビデオの収納に頭を悩ませたりといった具合に、作者の近況を伝えるエッセイ的作品となっている。
前身の「苺タイムス」も含め、タイトルを変えながら10年以上に渡る長期連載となっている。
現在は「ゲーマガ」誌上で「いろいろめもーC2」のタイトルで連載中。
備考
この単行本では、ソフトバンククリエイティブのゲーム雑誌で連載した4タイトルを合わせて収録している。
・竹本泉のいろいろのーと(セガサターンマガジン、1997年-1998年)
・(竹本泉の)いろいろですく(ドリームキャストマガジン、1998年-2001年)
・色々ですくすくす(ドリマガ、2001年-2004年)
・いろいろきっさー(ドリマガ、2004年-2006年)
竹本泉のいろいろぶっくのレビュー
8点 ITSUKIさん
竹本泉先生は「あとがき」(あるいはなかがき、前がき)が凄い好きな方で、作品の単行本には必ずと言っていいほどあとがきがあります。
過去の絶版になった単行本が再販されたりすると、それに更にあとがきを加筆されるので、「あとがきのあとがき」なんかがあることも良くみかけます。
そのあとがきはちゃんとコマ割りがされていたり、トーンが貼られていたりと手がこんでいるので多く作品を読んでいると自然と「あとがき」が好きになってきます。(ファンによっては再販本を追加される後書きを読むためだけに買ったり)
で、この「竹本泉のいろいろぶっく」は竹本先生の主にサブカルネタに関するエッセイ漫画であり、「あとがき」好きな方には堪らない一冊でしょう。
180Pまるまるエッセイであり、1Pに2回、あるいは1Pに1回という密度なので非常に濃いです。
しかも全部の回に新たにコメントを追加して、やっぱりまえがき、なかがき、あとがきは新規で追加という恐ろしい手の入れよう。
全部しっかり読もうとするなら一日かかります。再読はきついです。
載っている雑誌がセガ系の雑誌だったので10年間でのゲーム業界の移り変わりをみていけるのも面白いですね。
そして10年以上の内容が載っているにもかかわらずまったく絵も字も作風も変化を見せないのにはやっぱり驚きます。
作者のファンにしかこれは薦められませんが、自分はかなり好きです。
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[投稿:2011-03-27 23:30:17] [修正:2011-03-27 23:30:17] [このレビューのURL]