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6.2点(レビュー数:5人)

作者ねこぢる

巻数3巻 (完結)

連載誌ガロ:1990年~ / 文藝春秋

更新時刻 2009-11-25 06:29:41

あらすじ かわいい猫が繰り広げる不条理で残酷な話。

備考 「ねこぢるまんじゅう」「ねこぢる食堂」「ねこぢるせんべい」「ぢるぢる日記」「ねこ神さま」などねこぢる物は多数あり。
ねこぢるy名義は夫の山野一による作品

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ねこぢるうどんのレビュー

点数別:
1件~ 5件を表示/全5 件

6点 torinokidさん

ゆるい感じの猫キャラなのに
内容的には不条理、狂気、残酷のオンパレード。

一般的にはタブーなネタを平気で描写してるあたりは
ある意味典型的なガロ系マンガだよなあ。

ここまで突き抜けてると逆に爽快感すらある。
万人向けではないことは確かだが。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2011-02-25 20:17:01] [修正:2011-02-25 20:17:01] [このレビューのURL]

5点 そのばしのぎさん

子供の持つ感受性でもって残虐性まで表現してしまう漫画家。
表現は直接的なのでガロ系の漫画の中でも一般に受け入れられやすい部類ではあるが、残酷な表現や差別表現と取られる部分も多いので、己の倫理観を重視する人にはお奨めできない。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2010-10-02 00:47:41] [修正:2010-10-02 00:47:41] [このレビューのURL]

9点 何某何さん

どこまでも不条理で理不尽で、残酷でグロテスクで、奇妙で難解で、無邪気でノスタルジックで、寂寥感と孤独感を覚える漫画。
誰にも(おそらく夫にも)理解できず、解釈解説分析の一切不可能な作品だ

それもそのはず、これは作者の内的な世界をそのまま描き出しただけの、いわゆる心象風景なのだから
そこには読者への狙いもこめられたメッセージも全く存在せず、
見えているものをただ、子供そのものの感覚で表現しているだけ。
この漫画はまさにアウトサイダーアートのようだ。

それゆえに読んでいると、
触れるものすべてを傷つけ、
触れるもののすべてで傷ついてしまうような
繊細過ぎてトゲだらけで誰も寄せ付けないような作者の心を背後に感じ、
何とも言えない痛みを感じてしまう。

結局ねこぢるは、外の世界へ出て行くことを拒んだかのように、
31歳で自殺してしまった。
自分だけの世界に沈んでゆくために自ら命を絶ったのであろうか?
そこに深入りしていく気にはなれない。

こんな漫画を読んでも正常な気持ちでは笑うことなど絶対にできない。
だから、自分の心が異常だと思っているような人は是非読むべき作品だ。

ナイスレビュー: 1

[投稿:2009-11-15 13:02:13] [修正:2009-11-15 13:05:03] [このレビューのURL]

かわいい猫が繰り広げる残酷極まりないかつどうしようもない童話。
ただ個人的には残酷というより狂気的な印象を受けた。

ギラギラの炎天下の中、川辺で一心不乱にうどんを食べるキ○ガイとか
あからさまに工場労働者を差別してたり、ユ○ヤ教にケンカ売る描写など
今じゃ絶対に普通に売れないような過激すぎる表現に加え、不条理で脈絡なく
進んでいく展開が余計に作品の味である不安定さに拍車をかける。
どうも作者の見た夢を元にしたストーリーが多々あるようで人間の底知れぬ
深層心理を覗いたような錯覚に陥り、下手なホラー作品を読む以上に
なんとも言い知れぬ薄気味悪さを感じた。だがそれがいい。
初めて読んだときの衝撃度を加味して7点。

現在作者の夫である「ねこぢるy」こと山野一氏のHPで
本作品に収録されている「かぶとむしの巻」が無料で読めるので(暴力的表現があるので注意)
一読して心に何か来る人があれば古本屋なんかで探してみてもいいんじゃないでしょうか。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2008-04-29 15:36:30] [修正:2008-04-29 15:36:30] [このレビューのURL]

4点 真樹さん

可愛らしい絵柄だが、内容はとことん残酷で殺伐。
読後感がサッパリせず、好き嫌いはハッキリ分かれるでしょう。
私はあまり好きになれませんでした。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2005-07-14 12:41:06] [修正:2005-07-14 12:41:06] [このレビューのURL]

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