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7.8点(レビュー数:21人)

作者山下和美

巻数8巻 (連載中)

連載誌モーニング・ツー:2001年~ / 講談社

更新時刻 2012-07-23 01:04:01

あらすじ 永遠の命をもつ「少年」は、タイムスリップすることによって、様々な場所や時代での人々の生き様を見届けていくのであった。

備考 モーニングから移籍。不定期連載。

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不思議な少年のレビュー

点数別:
1件~ 5件を表示/全21 件

6点 カルマさん

面白いとは思うんだけど、どこかで見た感のある漫画だなぁ。
人間をテーマにした作品というのも今ではそんなに珍しくないですからね。
もう一歩踏み込んだものが欲しいです。

ナイスレビュー: 2

[投稿:2006-12-29 13:28:52] [修正:2006-12-29 13:28:52] [このレビューのURL]

8点 リヴィエラさん

”人間”とは何だろう?
貴方も不思議な少年と一緒に人間を感じる旅にでませんか?

皆さんも仰るとおり2巻の
ソクラテスの話しが分かり易かったし、面白かった。
それともうひとつ自分が心に留めた話しがある
それは、世界で殺人が起きなかった奇跡の一日の物語だ。
日本だけでも年間1300件余りの殺人事件が起き。
日に直せば一日4件の殺人があるこの世界でこのような奇跡が起きるだろうかと思ったものだ。
そんな素晴らしいことを教えてくれる漫画だが、これを読むとそんな奇跡起きるわけ無いじゃんとか思ってしまいそうだ。笑
そう思わせるからこそこの奇跡が奇跡であるのだと、感動する事ができるのだろうと思う。

ナイスレビュー: 1

[投稿:2007-06-29 17:43:37] [修正:2010-05-03 17:23:05] [このレビューのURL]

9点 Kino.さん

少年と登場人物の交遊は見ていて微笑ましく、またどこか切なさや哀愁も漂う雰囲気です。山下先生の作画はこのようなオペラティックな作品に見事にマッチしています。
哲学的なテーマを扱いながらも説教臭くないのが魅力的です。生と死、人間の絆など荘厳なテーマになればなるほど、作者の個性が出て読みづらくなるのが世の常です。しかし、この少年と同様に山下先生は一歩引いた立場から淡々とその物語を語ってくれます。それにより読者自身が思索をして、その物語の結末を自分自身の価値観へと物語を昇華させることができます。不定期連載であることが少し残念な漫画です。しかしライフワークとして末永く頑張っていただきたいです。

ナイスレビュー: 1

[投稿:2008-10-30 13:36:11] [修正:2008-10-30 13:36:11] [このレビューのURL]

9点 右から左へ。さん


ソクラテスの話がいいという評判が気になったので読んでみた。

なるほど、興味深い。

人間の嫌な部分といい部分、人間の複雑な性質が、色々な話の中に織り込まれるようにして描かれている。オペラを観た後のような感じ。オペラ同様、少し演出が大袈裟であるため、不自然に感じる人もいるとは思うが、壮大なテーマをこれだけ正面から描く漫画、そして話にうまくオチをつけることができている漫画はそうそうない。

一種の哲学書となりうる。人間の本質とは何かが描かれているのは前述のとおりであり、また日常生活を送ってふと疑問を感じたときに読み返して、「あぁ、そうだなぁ。」と感じることができるからだ。読後に思索にふけることができるほど、話が深いのである。一話完結でありながら、深い人間描写。作者の技量が試されたソクラテスの話に限らず、全体としてそのような雰囲気が流れている。しかも、説教臭さが出ないような配慮が感じられた。

絵はやや少女漫画のようであり、好き嫌いが分かれると思うが、是非読んでもらいたい作品。特に、思春期をすぎて青年となる人や、大人の人は楽しめると思う。適度なエンターテイメント性を備えた、考えさせられる漫画。ふーん、で流さずに、自分の身に当てはめて味わってほしい。何回も読むことができることに加えて、人によっては物事の考え方が変わったりするほどの力をもった作品。9点。

ナイスレビュー: 1

[投稿:2008-10-16 06:50:18] [修正:2008-10-24 15:21:50] [このレビューのURL]

9点 朔太さん

生命と神と時間と宇宙。
読み進める中で、4つのキーワードが常に頭をよぎります。
昔読んだ本で、よく似た印象を持った作品を思い出しました。
手塚治虫大先生の「火の鳥」でした。

もちろん、先生のライフワークとも言える大作ですが、未完に終わっています。
山下和美先生に置かれても、同じような意気込みを感じますね。
神のごとく少年の振る舞いは、とても人間臭く、かつ深い哀しさを感じます。
風に吹かれてゆらりゆらりと飛び回る少年の姿が、とても印象的です。
その眼下に広がるちっぽけな人間たちの営みは、雲霞のごとく愚かしさを感じます。
しかし、個々の営みに焦点を合わせて細かく見ると、とても興味深く、愛おしさが込み上げてくるのでしょう。
少年は永遠の命を持て余しているかのようでもあります。

山下和美先生にもライフワークとしてエンドレスな物語を紡いで頂きたいと思います。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2024-07-31 00:09:48] [修正:2024-07-31 00:09:48] [このレビューのURL]

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