ぼくは麻理のなかのレビュー
3点 朔太さん
1巻を読んだ時点で、いわゆる移り替わりの物語か
と思いましたが、まもなくその点は否定されます。
ネタバレにならないように表現しますと、
多人格形成にまつわる「ぼく」の真実を探す旅になります。
デリケートな精神の葛藤が根底にある問題ですね。
麻里、ぼくともに、さらには柿口依にしても、
コンプレックスの塊というか、薄っぺらな人間関係では
救えないほど弱りはてた人種ですから、
容易に問題は解決しません。
神経質な人間が集まって、抱き合って、ぼくはどこに
行ったんでしょう、というようなファンタジーには、
正直に言えば付き合いきれないです。
私は、登場人物の中で共感できる者は一人も現れませんでした。
こんな人種も世の中にはいるんだなあ、程度の感想です。
繊細さを表現するための演出だとは思うのですが、
コマワリが大きく、無駄に無言、風景描写が多く、
心情が理解しにくいシーンが多発します。
したがって、9巻をあっと言う間の数時間で読み切る
ことができます。コスパの悪い作品でした。
押見修造さんの作品は、いくつか読みました。
繊細な人間心理を表現するのが上手な作家さんと評判です。
ここでのレビュー評価も高いですね。
しかし、私との相性は悪そうです。
ナイスレビュー: 0 票
[投稿:2021-11-13 08:37:03] [修正:2021-11-13 08:37:03] [このレビューのURL]
10点 deeさん
この人が描く漫画は人は選ぶけどどうしてこんなに刺さるんだろう。
とにもかもくもドロドロとした心情がとても上手い漫画で面白いです。
麻理の行動に辻褄が合わないところがあったけど、それは麻理の中にもほんの少しだけ小森がいたのかなーとかファンタジーな考察で補完しました
ナイスレビュー: 1 票
[投稿:2017-02-06 17:41:38] [修正:2017-02-06 17:46:43] [このレビューのURL]
10点 sinanaiさん
超名作。
この作者が描く漫画のテーマは一貫としてカラッポの自分が自分と周りの世界に向き合って成長して行くタイプの作品が多い(惡の華など)
その中でも特にこの作品はそれが顕著に表れつつ、序盤から中盤にかけてサスペンス・ミステリーものとしての楽しみ方も出来る傑作として仕上がっている。
何かと自分に不満があり、憧れた人の様に振舞うカラッポな人、コミュ障で気持ちをぶつけられる人がいても自分の気持ちを伝える術をもたない人、またはそもそもそういう人がいない人にはこの作品がとてつもなく響いてくるかもしれない
ナイスレビュー: 0 票
[投稿:2017-01-29 23:49:36] [修正:2017-01-29 23:49:36] [このレビューのURL]
7点 片桐安十郎さん
多分誰もが考えたことがある女の子と入れ替わりたいというシチュエーションを背徳感を感じつつも高校生って楽しいなって純粋に楽しんでしまう主人公の心の成長をもっと見たい早く続きがよみたいと感じました。
ナイスレビュー: 0 票
[投稿:2013-10-19 00:05:23] [修正:2013-10-19 00:05:23] [このレビューのURL]