「KAKA」さんのページ

総レビュー数: 16レビュー(全て表示) 最終投稿: 2008年07月07日

10点 寄生獣

この漫画が不向きな人

・現実的な思考をする人間らしい主人公が嫌い
・この世の中に少しも疑問をもっていない
・「深みのある漫画」の意味がわからない、魅力を感じない
・自分はオタクであり、女が出なきゃ嫌だ、読んでられない
・複線に感動しない 展開とかムチャクチャでいい、絵がうまくて深い考えがいらないマンガしか読まない


当然マンガは万人が読むようにはできていません
一人の人間がストーリーを考え、一人の人間を中心に絵が描かれています
どんなに高評価されているマンガでもそれは変わらないので、読んで後悔する人も中にはいるでしょう

ちなみに10点をつけたのは、複線が秀逸だからとか心理描写が秀逸だからとか、そんな理由だけではありません
自分の定めたテーマに対して、よくある子供だまし的な回答でごまかしたり誰かの真似をしたりせず、しっかりとした反対意見としっかいとした賛成意見をまとめて自分なりの答えを出しているからです
それはなかなかできることではないと思います 頭がいいとか、そんな理由だけでは描けません

ここまでの高評価を受けているのは「絵」や「ストーリー」だけでなく、他にあるのだと思います

ナイスレビュー: 8

[投稿:2009-03-18 14:01:36] [修正:2009-03-18 14:01:36] [このレビューのURL]

「このマンガは私の教科書だ。もしこのマンガを読んでいなかったら今、ここにいる私は別のわたしだっただろう。」
・・・もちろんただの個人的な意見です。

このマンガは内容ではないと思います。冒険、冒険、冒険。そして成長、向上、・・・死。
このマンガは悟空や仲間たち、登場人物たちの人生そのものなのです。
だから悪は悪ではっきりしていて、生かされて仲間になったりあっさり殺されたりマチマチです。それについては内容が適当だとか薄いだとかいえるかもしれません。でもそれが主人公たちの選んだ道なのです。

あえて作者は内容に倫理的な深さや読者に感じてほしい自分の考えを加えなかった。だからこそ、読み手も悟空たちと一緒に未知に挑んでいるかのようなドキドキ感を味わえるのではないか、そう言えるのではないでしょうか。


この世界的な人気は見やすい絵やバトル描写だけでなく、誰もが求める未知への冒険があってこそだと思っています。その象徴こそがドラゴンボールであると思うのです。

オススメ、いえ、必読です。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2009-01-08 00:56:09] [修正:2009-01-08 00:56:09] [このレビューのURL]

10点 リアル

俺たちのリアル、と言った内容
現実から目を背けても現実は変わらない、悪化しても好転はしない、だから目の前の現実から目を背けるな!!戦え!!といった前提の下にリアルにさらされた3人が各々の人生を歩む物語です。
実力を持ちながらくすぶる戸川、高校中退になって世間の厳しさにぶち当たる野宮、普通の高校生だったがある日突然全てが変わってしまった高橋

こんなマンガは読んだことがありません
井上さんが書かなければ人気が出たかどうか分からない、とても万人向けとは言えない内容です
しかし最高です
一人一人の成長が話のキーになっていることが素直に感動に直結しているのだと思います

個人的には野宮が心配です

ナイスレビュー: 0

[投稿:2008-07-07 21:00:35] [修正:2008-07-13 01:49:28] [このレビューのURL]