「unsosino」さんのページ

総レビュー数: 26レビュー(全て表示) 最終投稿: 2008年11月18日

「姉がそういう人を好きになったことはとても意外だった
 でも一番意外だったのはじつは姉自身だったんじゃないだろうか」

日常の生活でときどきふと浮かぶ、割ととりとめのない気付き。
深い省察や含蓄のある人生論とは言えないけれど、気分がちょっとすっとするような。
そういう情緒的な気付きに満ちた作品です。

鎌倉行きたい……。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2010-02-10 18:29:45] [修正:2010-02-10 18:29:45] [このレビューのURL]

「な、その子やめちゃってよ、新しいの こさえようか。」

奇想天外なストーリーと、胸に「ぞわぞわ感」を残すブラックユーモアが入り乱れる傑作短編集。

これを小中学生のときに読んでいたらと思うとぞっとするなあ。
ラストシーンが衝撃の「自分会議」、倫理観をひっくり返す「気楽に殺ろうよ」がオススメです。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2009-11-14 01:19:07] [修正:2009-11-14 01:19:07] [このレビューのURL]

『私 コンクリートでもバターと醤油で炒めたら食べれると思う』

強烈な単純娯楽漫画です。
犯人たちの割と非常識な動機と狂気の変貌、
傍若無人な魔人探偵と虐げられるヒロイン(高燃費)、
多彩な変人・奇人・常識人、
純粋な悪と人間の可能性、

前半のトリックのどうでもよさと後半のバトル展開が惜しい気がしますが、
ギャグの軽快さと毒加減は絶妙ですし、シリアスなところはしっかりシリアスに展開します。
頭蓋を抉り、脳の奥底に迫ってくるような終盤の鋭い心理描写は圧巻です。

きれいに終わったジャンプ作品は久々な気がします。こんな漫画がもっと読みたいです。

ナイスレビュー: 1

[投稿:2009-05-21 19:20:37] [修正:2009-05-21 19:20:37] [このレビューのURL]

『心配ばっかすんな 人間ってそうじゃないだろう』

ギャグ・エロシーンに本当に無駄が多い前半もこの作者ならではって感じでしたが、
無駄なものが剥がれて純粋な感情が表に出てくる終盤のバトルロイヤル編の熱さは異常。

対渺茫戦はどのキャラクターも良かったです。
特に金次郎。一体何ページ叫んでるつもりだ(笑)
熱い場面で笑いながら泣けてしまうのがこの漫画のとんでもないところだと思います。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2009-04-14 00:14:15] [修正:2009-04-14 00:14:15] [このレビューのURL]

8点 エマ

『悲しみは年月が癒すという
 思い出すのは楽しかった記憶ばかりだ』

気品に満ちた上質な漫画です。
作者が描きたいことを丁寧に、そして素直に描いた印象を受けます。

使用人と資本家の純愛を中心にした本編と、それを取り巻く人々と時世に目を向けた群像劇、番外編。
それらが最終話「新しい時代」へと収斂していくのは見事の一言。
幸せな余韻を残してくれる作品です。(あとがきのはっちゃけぶりも含めて。)

ナイスレビュー: 0

[投稿:2008-11-23 23:55:24] [修正:2008-11-23 23:55:24] [このレビューのURL]