「メカガメラ」さんのページ

総レビュー数: 13レビュー(全て表示) 最終投稿: 2011年01月07日

鳥山明は正真正銘のプロだ。
あくまで読者に娯楽を与えることを考え、ビジネスライクに使命をこなしている。
だから、読者に余計な笑いや感動の押し付けをせずに、淡々と漫画を描く。

人を選ばず楽しませるには、創り手はあくまで創り手として、その影を受け手に悟らせないことが重要だと思う。
誰にも媚びず、誰も拒まない中立性が、単純明快に万人に受ける娯楽性になるのだから。

そしてその中で垣間見せる、さりげない笑いや感動がこの漫画の娯楽性に付加されることで、この漫画を最高峰の少年漫画に押し上げていると思う。

ナイスレビュー: 1

[投稿:2011-01-29 11:24:50] [修正:2011-01-29 11:24:50] [このレビューのURL]

自分の中では、いまだにナンバー1の少年漫画。

小学生の頃に読めたのが幸いだったのだろうか、うしおととらの冒険に感情移入して読めることができた。
心の底から熱くなって、そして感動した。

だからこそ、最終決戦は心にぐっとくるものがあった。

まさに少年のために在る漫画といえるだろう。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2011-01-29 11:06:20] [修正:2011-01-29 11:06:20] [このレビューのURL]

あくまで自分にとっての感想なのであまり気にしないでもらいたいが、はっきり言って気持ち悪い漫画。

先の数人のレビュワーさんも言っていたが、とにかく中二病的な要素が強すぎる。
自分は中二病っぽい漫画は嫌いではないが、この主人公はまるで格好良くないように思えた。

自分の中で中二病は、2タイプに内わけして認識している。
1つは、空想世界だから実現できる、中学生から見てしびれるようなバカ格好良さ(「デビルメイクライ」的な、少年心をくすぐるようなスタイリッシュさ)。
2つは本当にリアル中学生が日常的に行う下らなくも愉快なやり取りや、鬱屈した思考(碇シンジ君的な感じ)、大人ぶりたい少年が背伸びしているような痛さとでも言える。

後者は中学生キャラに使えば、キャラに奥行きを持たせるためには優れた効果を発揮すると思う。

だが、夕日は大学生だ。大学生にもなってこのノリは相当痛い。
特に序盤でのおじいちゃんがらみの鎖の表現や、さみだれの「忠誠を誓え」「御意」のくだりなんて、俺はドン引きしてしまった。

この中二病っぷりが、良いにしろ悪いにしろこの漫画の最大の特徴であるのは間違いないだろう。
事実、このサイトではそれが受けているようだし、一部の漫画好きの中でも口コミで高い評価を得ているのだから。
だが、逆に言えばこの中二病っぷりについていけなければそれまでの漫画ともいえる。

自分はヤングキングアワーズを毎月買っているが、同期で始まったワールドエンブリオやそれ町と比べると微妙なポジションだったし、三日月登場から後半までは話も破綻すれすれで毎号つまらなく思えた。
画力も低いし、正直後半までは良い要素が見当たらない。

まだ自分の好みに合わなくても、客観的に高く評価できる要素があれば割り切って読めただろうが、そういったものが無いこの漫画の評価は、個人の嗜好によってしか下せないだろう。

ただ、12歳の少年だった太陽の成長にスポットを当てたパートは、素晴らしかったと思う。

ナイスレビュー: 6

[投稿:2011-01-29 10:55:03] [修正:2011-01-29 10:55:49] [このレビューのURL]

思ったよりは評価が低くて驚いた。個人的にはかなり優れた作品だと思っているのだけど。

何が優れているって、やはり登場キャラクターの個性的な魅力だろう。これはるーみっく作品全般にいえることだが、それぞれのキャラに相当数のファンがつくほど、各キャラが個性的で魅力的なのだ。その中でも特にこの漫画は、呪泉郷による変身をはじめとするなんでもありの世界観のため、9割以上のキャラがアクの強い変人ばかりである。

また、これらのキャラクターがとてもパワフルで、この漫画の格闘アクションコメディというジャンルにこの上なく相性が良い。それぞれの欲望のままに好き勝手に乱闘する。
この作品は、「話のためにキャラが動く作品」ではなく、「キャラを活かす話を中心とした漫画」である。

まぁキャラのために話が進むので突っ込みどころは多いが、それも含めて一つのギャグとみればかなり楽しめると思う。

ただ、後半は少し長めのエピソードが多くなったり、たまに真面目なバトル漫画になるのは少し残念だったかも。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2011-01-07 12:10:48] [修正:2011-01-07 12:10:48] [このレビューのURL]