「拙僧若輩にて」さんのページ
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お経本と漫画を交互に読んでます。
基本漫画を愛しているので甘め採点です。
小説、ライトノベル、漫画、エロ漫画、映画、アニメ、哲学書、宗教書、何でも見ます、雑食です。どこでどんなものに巡りあうか分からないから。
レビューからかけ離れた、分析も考察もないごく私的意見をすることもありますが、暖かい目で見ていただければ幸いです。
好きな漫画家は日本橋ヨヲコ、星里もちる、浦沢直樹、きづきあきら、荒木飛呂彦、本宮ひろ志、冨樫義博、福本伸行といった濃くきついところから、あずまきよひこ、ばらスィー、近藤るるる、竹田エリ、石見翔子、荒井チェリー、新条るるといった軽めだが切れ味のある作家達。
全般的に毒気の強い作品を好む傾向があります。

8点 幕張サボテンキャンパス
これは面白い。
みずしな孝之は4コマ漫画の何たるかをよく知っている。
特筆すべきは4コマだけでなく、4コマごとの題名までフルに使って笑いを取るところ。
例を挙げてみると
題:正解はD
1コマ目
試験中、四択の答えが絞りきれない。
ふきだし(AかCなんだよなぁ)
2コマ目
ふきだし(隣のヤツの答えをみてやれ)
と隣を覗く
3コマ目
隣の人の解答はB
4コマ目
頭を抱える
そして題名を見ると……
といった具合。
萌えよんが始まるより前の時代の良き四コマ漫画。萌え要素は無いがその分ネタの練り方と構成には抜きん出たものアリ。
面白い4コマ漫画を読んでみたい方には是非にと推せる良作であります。
ナイスレビュー: 0 票
[投稿:2011-07-01 11:36:23] [修正:2011-07-01 11:36:23] [このレビューのURL]
8点 スティール・ボール・ラン
ジョジョが「標準」だとすると、こちらはさしずめ「応用」「発展」といったところ。
悲しいかな「奇妙さ」が「発展」し過ぎて、シリーズ初読者にはかなり「優しくない内容」になってしまっている。
1.↑のようにやたらと「」が多くて煽りが半端無い。
2.大統領のスタンド能力が、挟まれる事を条件に発動する。
3.ページ数を使って披露する、意味の分からないジャイロのジョーク、しかもそれが各話の頭にあったりする。
ジョジョ慣れしている私には「アリ」だったが、ジョジョ初読の友人達は全く理解が出来ず「ナシ」という結論だった。
「ジョジョの奇妙過ぎる冒険」、これが本作品の本質である。
シリーズ既読者なら9点、初読者なら5点、間を取って7点というところ。
個人的に「シルシル」がドツボだったので加点1。
シルシルシルシルシルシルシルシルシルシルシルシルシルシルシルシルシルシルシルシルシルシルシルシルシルシルシルシルシルシルシルシルシルシルシルシルシルシルシルシルシルシルシルシルシルシルシルシルシルシルシルシルシルシルシルシルシルシルシルシルシルシルシルシルシルシルシルシルシルシルシルシルシルシルシルシルシルシルシルシルシルシルシルシルシルシルシルシルシルシルシルシルシルシルシルシルシルシルシルシルシルシルシルシルシルシルシルシルシルシルシルシルシルシルシルシルシルシルシルシル……
ナイスレビュー: 0 票
[投稿:2011-06-26 23:46:29] [修正:2011-06-27 01:06:46] [このレビューのURL]
8点 京四郎
チャンピオンの隠れた名作。
吉森真也より先に母校に帰ったヤンキー京四郎の高校、中学時代の物語。
他のヤンキー漫画と大きく違うところは喧嘩(タイマン、チーム同士の抗争)に理論が出てくるところ。
タイマンの時は短い特攻服を着ろだとか、最初のパンチは胸を狙えだとか、元ヤンである作者の経験(友達の経験かもしれないが)からくる教えが所々出てくるのが面白い。
登場人物たちもしっかりキャラが立っており、かつ、ヤンキーながらも礼節を知り義を重んじている所に好感が持てる。
ヤンキー漫画によく見られる破綻した人物などはほぼ出てこない。
絵は稚拙であるが、さすが元浜岡賢次のアシスタントだっただけあって話のまとめ方はとても上手く、甲子園編以外の所は安心して読める。
中でも麗子を中心としたレディース絡みの話は秀逸。
理論バトルがお好きな方、目新しいヤンキー漫画を読みたい方、これからヤンキーになる予定がおありの方には特にお奨めの一冊。
ナイスレビュー: 0 票
[投稿:2011-06-26 20:34:51] [修正:2011-06-26 20:40:03] [このレビューのURL]
8点 ONE PIECE
所々(主にキャラクターの部分)に不具合が見られ、十点をつけられるほどの完成度では無いということを踏まえた上で……
これほど点数をつけるのが難しい漫画は他に無いかと思う。
まず第一に、この漫画の知名度があまりにも高すぎるという点。
これだけ売れていて、読んだことも無いのにキャラの名前を知っているような漫画になると、どうしても「一体どんなもんやろ」と構えながら読み始めてしまい、意地悪感情(アンチ感情とも言う)が前に出て粗を探す読み方になりがちになる。
そうなると、完成度においては今一つなこの作品の悪いところばかりが目に付いてしまい、素直に味わうことが出来なくなる。
上記の理由により「売れている作品」は「非の打ち所の無い作品」であることが求められがちになり、決して「完璧さ」だけが売れる理由では無いというごく当たり前のことを私達に忘れさせる要因になっている。
そして第二に、ジャンプの黄金期をよく知る世代が今、二十代後半から四十くらいの年齢であるという点。
ワンピースとよく比較されるドラゴンボールをジャンプで読んだ世代ならば、その多くがドラゴンボールの方が面白かったと言うだろう。私もその一人である。
しかし、ドラゴンボールを読んだ私は当時小学生で、当然ながら子供の感性をしていた。そして、今ワンピースを読んでいる私は大人で、当然ながら大人の感性をしている。
少年誌が、子供の時代に読んだ方が面白いのは当たり前の話(読んで字の如く少年向けに作られているから)だから、私がドラゴンボールの方が好きなのは言わば仕方の無いことと言える。
だからこそ、気をつけなければならないのは、私と同じような世代の人がこの作品に評価をつける時には、同じように大ヒットしていたからといっても決してドラゴンボールは比較の対象にしてはならないということ。ここを踏まえずに評価をすると総じてワンピースの評価が下がる要因になる。
両者を比較して良いのは最近までドラゴンボールを読んだことが無かった大人であるか、今まさに現役で子供の人に限る。
以上二つが、なかなか点数がつけにくい理由である。
ここから先は極力間主観的な私的見解を含めて。
まず短所
1.結構な比重を占めるギャグが軒並み寒い。
普通に笑えたのはそげキングがゾロに刀にされるところだけだった。
2.見せ場に「ドン!!」が多すぎる。正直他に無いんかと思った。
3.絵が雑然とし過ぎてかなり読み辛い。
少し気を抜いてページをめくると何が起きていたのか分からなくなる時が多々ある。
4.キャラ、設定が所々破綻している。
(1)動じない性格でクールさが売りのゾロが、いつの間にか要介護状態になっている。目の前の階段が分からないのはあまりにもひどい。らしさを出したかったのだろうが、ただ格好悪いだけだった。
(2)でんでん虫を奪われたことに気付かないクロコダイル。サンジの声で分からないのはまだ許せる。だが、喋り方で気付け。お前は普段から部下にあんな喋り方を許しているのか? ストーリーに絡む所にああいう矛盾点を残すと話が白けてしまう。
(3)そげキングの正体に気付かないルフィ。ネタでやっている分にはベタながらもまだ許せた。タチが悪いのはノリでそのまま続け、話のかなり重要なところまで食い込んで行ってしまったこと。繰り返しになるがストーリーに絡む所で矛盾があると話が白けるからやめて欲しかった。ここで読むのをやめた人もかなりいるのではなかろうかと思う。
ゴーイングメリー号を感動的にファイガする方法は、何もそげキングを出さずともあっただろうに、なぜこの展開を選んだのか理解に苦しんだ。
次に長所
1.破綻している所を除けば、キャラの心情がしっかりしている。
村を人質に取られ現実と良心の間で葛藤を見せるナミ、土下座をしながらレストランを去るサンジ、ミホークに負けた直後のゾロ。場面場面でのキャラの心情が真っ直ぐ入ってきた。ドクターの最後のセリフ「良い人生だった」は本当にそうだったんだろうなと素直に思えた。
2.要所要所をきちんと締めるルフィの主人公力。
基本おかしげな主人公だが、要所要所はきちんと締めている。チョッパー編で攻撃された海賊旗を支えながら「ほら折れねえ」は痺れる啖呵の切り方だった。
3.ここ一番での演出力。
伏線がこの作者の最大のウリであろうが、中でも一編まるごと使う大伏線には他の作者の追随を許さぬ力がある。
雪に咲いた桜や、流されたメリー号が姿を現すシーンなど、ここ一番、今がその時という所の盛り上げ方をこの作者はよく知っていると思う。
その中でも圧巻だったのがアラバスタの最後のシーン。
仲間を識別するための包帯が、実は包帯を取ってペケを見せるというのが正解でしたという伏線に見せかけて、最後の最後、国を出る時のシーンに使うとは恐れいった。
振り向かず、無言で、ただ腕を突き上げただけで、どんな言葉よりも「仲間」への想いが伝わってくる、鳥肌の立つワンシーンだった。
この演出力こそがワンピースが売れている理由、つまりワンピースの最大の魅力なのだと思う。
そして、グレーなところ
1.覇気の後付けについて。
覇気という言葉を使ってから物語が大きく変わったのは確かだが、覇気の設定が後付けかというとそうでもない。結構早い段階からシャンクス達が名前を出さずに覇気らしき物を使っていたことを考えると、極力後付け設定に思われぬよう気を使った作者の努力が垣間見えるので、後付けと批判するのはいかがなものかと。
最後に
点数をつけるのが難しいので、このサイトの平均が6点半ばであることを基準にし、最初に述べた理由で下がっている分を考慮して7点とした。
そして、もう一つ考慮したことがある、それは作者の意欲である。
この作者は億単位で単行本が売れて、もう描かなくても一生困らない立場にある。それでも質を落とさずに続けているのは作者の熱意であると思いたい。
多少のマンネリはあるかもしれないがそれでも、フリーザを軽く切り倒したトランクス、ラオウを倒した後のケンシロウのような異質感は無い。
六十巻を超える長さで、且つ、ストーリー物でこれだけの質ならばむしろ上出来であると言える。
人気のせいでやめられずに描いている作者の作品ではなく、六十巻を越えた今となってもまだ読者を楽しませようという気概を感じさせる作品であり作者であることを私は素直に褒め称えたい。
以上により、最終的に私はワンピースを8点とした。
ナイスレビュー: 5 票
[投稿:2011-06-14 17:20:52] [修正:2011-06-14 17:20:52] [このレビューのURL]
8点 ドラゴンボール
時を経て今なお読まれている不朽の名作。
フリーザを倒した後からはパワーインフレになってしまいダレてしまったことは否めないが、そこに到るまではゴクウの言うようにワクワクしっぱなしで手垢が付くくらい読み返した記憶がある。
小学生の頃、早く続きが読みたくて日曜日にジャンプを売っていた駄菓子屋まで、自転車で二時間かけて買いに行っていたのも良き思い出と言える。
家に誰もいない時にかめはめ波の練習をした。この漫画のファンなら誰しもそんな記憶があるのではないだろうか?
才能の無い私は一万回やって一度しか出なかったが……
ナイスレビュー: 2 票
[投稿:2011-06-09 09:30:02] [修正:2011-06-09 12:09:31] [このレビューのURL]