「ずんどこpon」さんのページ

[ネタバレあり]

ぐいぐい人を惹きつける熱血☆サクセス演劇ストーリー。
作者の意図では無いところでよく笑います。
ショックを受けた時の顔とか、マヤがお母さんを思い出す
ところで、お母さんが優しすぎるところとか。
(そんなシーンあったっけ?と困惑)
風姿花伝にも通じるところがある演劇論もたまに出てきます。
マヤの感性がギラリと輝く舞台を準備段階から千秋楽まで
みる内に、不思議と一人の少女を見守ってきたような気がして
応援してしまう。そう、演目決めの段階から閉幕までが
裏話を交えたドキュメンタリーを見ているような感じなのだ。
卑劣な手口を憎み、ライバルであるマヤのために陰で奔走する
亜弓にも好感を抱いた。
マヤと亜弓、互いにうらやみあう天才2人。
日本演劇界の頂点に破竹の勢いで駆け上がった2人は
一体どんな紅天女を演じるのか?
マヤと速水の恋、亜弓との友情、紅天女の結末、演劇界での
マヤの立場等、課題は多い。
一番大変なのは紅天女の結末だろう。これだけ引っ張ったの
だから、並の結末では終われない。
そのプレッシャーが作者の筆をさらに遅らせる。
色々事情はあるのだろうけど、ああ悪循環!

ナイスレビュー: 1

[投稿:2008-10-03 22:25:58] [修正:2008-10-03 22:25:58]