「右から左へ。」さんのページ

[ネタバレあり]


ちょっと昼ドラな香りのする、ひぐらし祟殺し編。ちなみに私は真相を暴こうと考えながら読んでいない。ご了承のほどを。また、鬼隠し編、綿流し編は読了済み。

相も変わらず序盤を読み進めるのがきつい。平和な村の演出なのはわかるんだけども、あまりに現実感のない田舎の描写が見ていてしんどい。序盤は、ただただがんばって読み進めてほしい。

中盤、話は急展開する。叔父の登場で、沙都子がかわいそうなほどいじめられ始める。ここから昼ドラ劇場のはじまりはじまり。あんなことやこんなことを沙都子がされながらも必死に耐える。見ててかわいそうなはず、なんだがここもあまりに演出臭くて感情移入がなぜかできない。だが、そこは正義感あふれる主人公。沙都子のために色々なアクションを起こす。

終盤、話はさらに迷走、もとい怒涛の展開を見せる。詳細を述べると、これから読む人がつまらなくなるので割愛する。とにかくここを楽しめないと、全体が楽しめなくなるとだけは言っておこう。壮大なスケール。

全体として、うーん。って感じだった。鬼隠し編のが話としてまとまっていたから読みやすかったなと。こういうのも悪くないんだろうけど、やってくれるのは昼ドラだけで十分。この作品にこういうこというのは無粋とは思うが、もうちょっとリアリティを出してくれと。そう思った。エンターテイメント性はあるが、何回も楽しんで読める漫画では無いかな。可もなく不可もなく。5点。

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[投稿:2008-10-21 08:19:49] [修正:2008-10-21 08:19:49]