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MONSTERや20世紀少年と比較すると分かりやすいストーリーと心温まるストーリーが魅力的です。パイナップルARMYの影響を受けつつも、さらにストーリーが登場人物の温もりが感じられるほどにまで昇華されています。
冷戦前後の社会情勢、考古学、そしてキートンをめぐる人々のドラマが絡み合ったという紹介文のとおり、さまざまな背景を持つ登場人物たちとキートンの交流が淡々と描かれています。彼ら登場人物はみなどこか癖がありますが、憎めないという特徴があります。自分はこの作品は登場人物の描写のうまさと、作品自体を一つの詩のようにまとめる浦沢先生の技量がいかんなく発揮された名作だと感じました。何度も楽しめるというのも好印象です。読むたびに新たな発見があります。

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[投稿:2008-10-30 12:58:49] [修正:2008-10-30 12:58:49]

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