「Kino.」さんのページ

デブリ回収業のハチマキとその仲間たちと、彼らと出会う人々の日常が淡々と描かれています。彼らの日常は一見淡々としています。しかし彼らは常に自分自身の持つ夢と現実の間で対話しています。その中でもがきながら毎日を送っているのです。
そのように哲学的な面もあるのですが、軽く楽しむこともできます。コミカルに描いて、そのような悲壮感が漂わないようにしようという幸村先生の配慮が感じられました。そのためにエンターテイメント性と哲学的な部分が折り合いをつけられていました。浦沢先生の影響を受けているのではないかと思いました。もちろん、短話完結型でありながら全体としてまとまりのある作品です。

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[投稿:2008-10-30 13:51:03] [修正:2008-10-30 13:51:03]

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