「中華三振」さんのページ
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あまりレビューされていない漫画や、自分が好きだと思った漫画をレビューできればと思います。
一時期は、増え続ける漫画の蔵書に「いつか買うのやめて整理しないといけないかなぁ」なんて感じていた時期があったのですが、最近『金魚屋古書店』を読むようになり、開き直りました。
いいじゃん漫画に埋もれたって(笑)
(件の漫画はいずれレビュー予定。気合入れてしなければ・・・)
ただ、それでも置いておける蔵書の量には限りがあるので、最近はある程度吟味するようにはなりましたが。
その際、吟味の一手段として、レビューサイトを回ったりしています。こちらの漫画レビュー.comにたどり着いたのも、その延長線上でした。
好んで読むジャンルは、青年漫画が多いですが、少年漫画も少女漫画も広く読んでるつもりなので、ぼちぼちレビューできればなと思います。
特に、面白い割りに世間にあまり認知・評価されていない漫画に日の目を見て欲しいです。
(文才はないので、上手くレビューできる自信はありませんが)

7点 自殺島
ホーリーランドの森恒二先生の新作。
ホーリーランド内にて語られているように、作者は現実で過去に一度ひどい挫折を味わい、そこから這い上がってきた先生の作品だけあり、前作に引き続き(前作以上に)生きる事に絶望を感じている主人公が、徐々に生きる意味を見出していく描写が印象的です。
ストーリーとしては、現在出ている3巻まででいうと、さいとうたかお先生の「サバイバル」や、本宮ひろし先生の「まだ生きてる」のように、とにかく”生きる”ということを主軸に持ってきているサバイバル物です。
ただ、登場人物達が通常のサバイバル物の漫画とは一線を画しているのがこの漫画の特徴です。
また、作中内に「南国の島で水もあり人が住んでいた形跡もあり、妙に”人が生きる”環境が整い過ぎている気がする」や「かつてこの島は無法島と呼ばれる流刑の島だった」等
節々に自殺島の存在そのものについての伏線的な描写が見え隠れします。
後半のストーリーは、「バトルロワイヤル」のような人間同士の争いと、島からの脱出がテーマになってくるのではないでしょうか。
特にこの手のサバイバル物は落としどころや終わり方が難しいだけに、存在自体が謎である自殺島という存在は
終わりに向けての絶好の伏線となるかもしれません。
今後もますます期待が持てます。
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[投稿:2010-09-10 21:11:29] [修正:2010-09-10 21:12:30]