「nur_wer_die_sehnsucht」さんのページ
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9点〜10点:生命の躍動や狂気に重点を置いた作品。あとは、やはり壮大な作品が好きだな。
『デビルマン』『 ベルセルク』『ヘルシング』『イレブン・ソウル』『新暗行御史』『風の谷のナウシカ』『宇宙戦艦ヤマト』『銀河鉄道999 (映画版) 』
『火の鳥』『ブラックジャック』『陽だまりの樹』『きりひと賛歌』『低俗霊シリーズ』『300 (フランク・ミュラー) 』『坊っちゃんの時代』『紫電改のタカ』
『ARMS』『スプリガン』『うしおととら』『ジョジョの奇妙な冒険』『シグルイ』『鋼の錬金術士』『エア・ギア』『天上天下』 『無限の住人』『カムイ伝』
『劇マン』『今際の国のアリス』『ゴロセウム』『蟲師』『犬神』『地雷震』『GUNSLINGER GIRL』『デトロイト246』『バトル・ロワイアル』
『BLACK LAGOON』『蛮勇なり』『サンケンロック』『X-BLADE』『狼の口』『ヴィンランド・サガ』『コッペリオン』『アラクニド』等。
まだまだあるが、挙げ出すとキリがないな。

9点 エア・ギア
両作品とも、最初はただのチンピラだろ?
特に『エア・ギア』なんて自己中心的なワガママ坊ちゃんじゃない。自分の技で駆け巡る不良少年を描きたかったんだろう。しかし、やっぱり二人の主人公には狂気があるんだよ。損得以外の何かに向かって進むようになって物語は加速するんだよ。
『天上天下』も同じだよな。不良少年なんだよ。大暮維人は不良少年が好きだし、そこに突っ込んで行ける人間なんだ。でも皆が大事な何かを持っているよな。それが明らかになるに従って、物語の骨格を構成するようになっているよ。ただのワガママのバトル物とは違うじゃない。
何がカッコイイのか、ということを歴史的な人物の生き様からわかっている作者なんだな。「反運命」というものだよ。
『エア・ギア』はただの不良だった人間が、「自由」というものを渇望したことから始まる。しかし、そこへ様々な人間の深い思いが描かれていって、同様に物語の骨格が構成されて行く。
だから二つとも、その骨格を崩壊させるような存在が登場してくるじゃない。そういう存在を得て、物語は壮大になって行くんだよ。
つまり、物語の価値観が揺るがされることで巨大化して行くんだな。
不条理が人間を深く、大きくするということだ。
でも、物語を自分では納まりきれなかった、ということがよくあった漫画家だな。狂気なんだよ。
大暮維人は絵が上手いんだよな。だから弾けようとしても収まっちゃうことも多いんだよ。そこがちょっと残念だよなぁ。
だから台詞にあまり感動しないわけ。画で見せようとしてしまうからな。
でも、ある程度は画で弾けることが出来る人間だから。
ここは難しい問題なんだよ。
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[投稿:2019-01-18 10:38:01] [修正:2019-04-09 21:12:14]