「クラムボン」さんのページ

わたしの周りでも悪くない評判なので筒井哲也作品はすべて読んでみました。

うん、けっこう好きです。

雰囲気を説明するとしたら、最近の日本の現代的なホラー映画っていうのが一番近い表現なんじゃないかな?
展開はオーソドックスだけど、いい感じにハッタリの効いた寄生虫が気持ち悪い。
読者をひっぱってゆく緊張感の演出は相変わらず上手い。

ただ、前作の主人公が都合よく登場するところは如何なものかと。
あとやはりキャラクターから作者の個性が見えづらい。決して悪くはないが、まだ平均点止まりな印象。
本当に才能がある人かはまだ判断しかねる状態。

ただ、のびしろがまだまだありそうなので次回作が楽しみ。
次も「緊張感+キモチワルイモノ」シリ−ズでいくんでしょうか?

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[投稿:2007-01-18 01:46:17] [修正:2007-01-18 01:46:17]