「クラムボン」さんのページ

総レビュー数: 57レビュー(全て表示) 最終投稿: 2007年01月03日

暗い青春を生き抜くためには、悲しみを怒りに、そして怒りを笑いにかえていくしかないのである。
否モテ、否美形、毛なし、ホーケー
神に愛されなかったヒネクレ少年のどんなに強きことか。
こうはなりたくはないが、その笑いのエネルギーは心から羨ましい。と言えば怒られそうだ。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2007-02-05 23:54:22] [修正:2007-02-05 23:54:22] [このレビューのURL]

自分が知る限りでは、笑いを表現する漫画のひとつの極地だと思う。
そして残念ながら、わたしにはこの漫画のおもしろさを言い表せる言葉が見つけられない。
「爆笑=いちばん面白い」という価値観が根本から揺らいでしまった。
これきっと笑いどころがわからない人もいると思う。
だけど、そこらのウケ狙いなギャグ漫画とは表現の領域が違うことは明らかだ。
いがらしみきお天才。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2007-01-27 16:46:05] [修正:2007-01-27 16:46:05] [このレビューのURL]

わたしの父はどうかしてますね。
初めて買ってもらった漫画がこれでした。
人間が悪魔になるシーンがトラウマになってしまって、自分がそうならないように必死な幼稚園児でしたから。
まあどうでもいい話です。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2007-01-18 02:02:59] [修正:2007-01-18 02:02:59] [このレビューのURL]

この漫画にはいろんなもんが描かれている。
価値観や戦争や人の心といったものまで、その語り口は広い。
一見すると統一性がなく見えるかもしれないが、ちょっと待ってもらいたい。
あえてそれらを一言で言い表すとしたら、それはまさにタイトル通り『プラネテス=惑う者』ではなかろうか。
つまりこの漫画は暗黒の宇宙空間で生きる人間たちの姿を描いた作品だ。
主人公ハチマキをはじめ、登場人物はそれぞれ悩み、不確かな自分自身を繋ぎ止められるもの探している。
狭い価値観が崩壊したハチマキのそれからには震えるものがありました。
なにを信じたらいいかわからないとき、答えはとてもシンプルなのかもしれませんね。

ナイスレビュー: 2

[投稿:2007-01-04 05:08:38] [修正:2007-01-04 05:08:38] [このレビューのURL]

常々疑問に思っていることがあります。
「ラブコメ」というジャンルがなぜか卑下される傾向にあるのはどうしてなんでしょう?

「恋愛もの=内向き」と「コメディ=外向き」のおもしろさを一緒くたに楽しめるエンターテイメントが「ラブコメ」だとわたしは考えているんですけど、シリアスなところにライトな笑いの要素が入るとレベルが低く映っちゃったりするんでしょうか。

たしかに最近はそう言われてもしかたないようなラブコメ漫画もよく目にするし、わたし自身パンチラやお色気シーンは好きですけど、正直もういいんちゃう?という感じです。

わたしが言いたいのは「ラブコメってそういうことじゃないんじゃない?」ってこと。
人間同士の恋と愛をきちんと描いた物語と、口元がゆるんじゃうギャグの緊張と緩和。それが高水準で表現された傑作が世の中にはちゃんとあるんだよってこと。それだけ。

ラブコメ漫画『めぞん一刻』。
笑いあり涙ありの名作です。

ナイスレビュー: 3

[投稿:2007-01-03 04:33:41] [修正:2007-01-03 04:33:41] [このレビューのURL]