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6.14点(レビュー数:7人)

作者樹なつみ

巻数5巻 (完結)

連載誌LaLa:1992年~ / 白泉社

更新時刻 2009-11-25 06:32:17

あらすじ 西暦2436年、地球から150光年の距離にあるバルカン星系に移民していた人類は太陽系から独立し、独自の政府を築いていた。バルカン星系の首都であるコロニー「ユノ」に住む双子の兄弟、トールとラーイは政治家でかつ科学者の両親を持つエリートの出自。11歳の彼らもエリートへの道を歩む日々を過ごしていたが、ある日両親が殺され、トールとラーイの二人も今まで存在さえ知らずにいた、死罪のものが送られるという死刑惑星「キマエラ」に落とされる。厳しい環境で想像を絶する生態系をもつキマエラは獣王と呼ばれる王が支配する弱肉強食の世界。最先端の設備に囲まれ環境も整備されたコロニーで育ったトールとラーイにとっては生きることさえ困難な星だが、生命力に溢れるトールは惰弱な弟ラーイを連れ、生き延びるために戦っていく。高い適応力を見せ短い期間でキマエラに順応していくトール。やがて、獣王になればキマエラの外に出られることを知ったトールは、両親の殺害と自分達がキマエラに落とされた理由を知るために獣王になることを目指す。

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獣王星のレビュー

点数別:
6件~ 7件を表示/全7 件

7点 ジブリ好き!さん

復讐の一心で地獄の中をもがく主人公が知った真実とは…!?


権力者に両親を殺され、その子供の双子の主人公が死刑囚の集まる星・キマエラに落とされる。
身を削り、弟を失いながらも、兄・トールは復讐の炎を燃やしながら、キマエラのトップ、獣王になる。
そして明かされた真実…
何故両親は殺されたのか?キマエラとは何か?
そして、厳しい環境の中何故トールは生き伸びることができたのか…
伏線を余すことなく回収して伝えられた真実は、トールにとって余りにも残酷で、激動のラストへ加速していく…


序盤の展開が余りにも速く不自然さを感じました。多く漫画を読んだ方なら、構成や流れが上手くないなぁと思うはず。だから最初のうちはあまり期待が持てなかった。
しかし中盤以降は無理なく読みやすくなります。それでいてスピーディさを失わない。
そして終盤、一気に伏線を回収し、怒涛の展開へ。
ストーリーはしっかりとまとまっているし、終盤スケールアップもして、ミステリー要素や感動要素も良くできている。
難点はやはり序盤の残念さと、心理描写の甘さ。なんか短絡的というか一本調子すぎる心理変化に少し戸惑う場面も多々。
ただ、完成された世界観と抜かりない科学考察はお見事!

中編程度のSFストーリーを楽しみたい方にオススメ

ナイスレビュー: 0

[投稿:2010-06-27 02:29:49] [修正:2010-06-27 02:29:49] [このレビューのURL]

7点 ピルクルさん

連載開始から完結するまで10年以上かかっているだけあって
中身が濃くて完成度の高い作品だと思いました。
とにかく世界観がすごい。

前半、少年の主人公がまんまと策略にはまってしまう所も面白かったけど
きちんと科学考証を立ててもらって壮大なラストになっているのが気持ち良かった。

でも全五巻だと無駄な部分があまりないので
自分としては若干寂しい感じがしますね。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2008-12-05 10:21:48] [修正:2008-12-05 10:21:48] [このレビューのURL]


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