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5.42点(レビュー数:75人)

作者秋本治

巻数201巻 (完結)

連載誌週刊少年ジャンプ:1976年~ / 集英社

更新時刻 2011-07-07 08:43:26

あらすじ 葛飾区亀有公園前派出所に勤務している,型破りのハチャメチャ警察官両津勘吉のストーリー。

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こちら葛飾区亀有公園前派出所のレビュー

点数別:
16件~ 20件を表示/全75 件

6点 年中無休さん

最近はネタ切れ感がひどく、1巻?読んでいる読者だと、またこれ?って思う部分もあると思います。
70?130くらいが一番面白かったかなぁ。
ただ主人公の生き方とアイデンティティを見てるのが面白い。ストーリー性があるわけじゃないんだけど、また読もうかなって思う作品だと思います。
知識関連の内容が多いのも魅力で、この漫画読んで知ったことが結構ありました。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2011-01-02 23:09:32] [修正:2011-01-02 23:09:32] [このレビューのURL]

5点 臼井健士さん

とにかく巻数が多すぎるため、初期と中盤さらには後半ではキャラは同じでも雰囲気は大きく異なる。

部長・麗子・中川も初期のほうが結構無茶をやっていた。
ピークは100巻達成したところだろう。

100巻突破したら急に絵が雑になるわ、キャラの性格がおかしくなるわで作品としての評価が急落した。

私もコミックスは100巻以降は買っていない。
100巻で終了していれば9点。続けたため結局のところ評価を下げただけなのは非常に残念。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2010-12-31 13:27:47] [修正:2010-12-31 13:27:47] [このレビューのURL]

5点 gotouさん

1〜40巻まで 6点
両津のみならず中川、麗子も型破りな性格だった。
コマのどこかに入っているふざけた広告が好きだった。

40〜60巻まで 7点
中川と麗子は比較的常識人になっていた。
部長もいい上司だった。

60〜90巻まで 10点
白鳥麗次、絵崎コロ助、ボルボ西郷、マリア、両津勘兵衛最高。
特に食べ物ネタの巻は最高に面白い。

90〜100巻まで 7点
なんかアシスタントが変わった気がするが。
気のせいだろうか?

100巻〜140巻 3点
女性を沢山出しすぎ。早矢とか右京左京とか纏とか檸檬とか。
しかも巨乳すぎ。
部長、麗子や中川がおげれつな行為を強制されている巻とかがあってかなりひいてしまう。
作者の絵も著しく単純化してきて、見るに堪えなくなってきた。

140巻〜 0点
大阪編のキャラの御堂春が最悪すぎ。
今までの女キャラと違いやかましいだけの存在。
両さんの大阪弁も読んでて寒い。

結論 もう勘弁してください。

ナイスレビュー: 1

[投稿:2005-04-21 22:41:41] [修正:2010-11-10 23:59:51] [このレビューのURL]

6点 スケフサさん

子供の頃から読んでるから、こち亀は嫌いになれない。

やはり話にはあたりはずれはあるけれど、全然読める。

個人的には100巻超えてからも好きです。一番好きなのは50~80巻くらいですが。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2010-10-23 23:43:40] [修正:2010-10-23 23:43:40] [このレビューのURL]

6点 景清さん

 漫画界においては、今も昔も最激戦区といえば週刊少年漫画の世界である。漫画の主要な読者層である少年達の移ろいやすい興味をとらえ続けるために漫画家も編集部もしのぎを削り、他誌はおろか同じ雑誌内でも人気投票というの名の激しいサバイバルが週刊単位で繰り広げられるという苛酷な世界。
 中でも発行部数1位を誇る週刊少年ジャンプは、特に「人気投票至上主義」に基づく非情な競争を作家達に強いることで様々な話題作を生み出し続けてきた。いったん人気に火が付き、作品のクオリティを長期にわたって安定させることに成功すれば『ONEPIECE』などのように10年を超える長期連載も出るには出るが、多くの作品が半年、一年弱、もしくは10週程度で終了の憂き目にあうため、とにかく作品の入れ替わりが激しいのが特徴なのである。良い意味でも悪い意味でも、常にニーズに合わせて“変化し続けること”を宿命づけられる人気商売の世界の顕著な例が、週刊少年ジャンプという雑誌の有り様なのだった。

 そんなジャンプにおいて特異な存在なのがみなさんご存じ『こちら葛飾区亀有公園前派出所』である。連載開始は何と1976年。東京の下町葛飾亀有の小さな派出所と舞台に、ガキ大将がそのまま制服着たようなトンデモ警官「両津勘吉」が暴れまわるギャグ漫画。こういう基本設定だけを見ると非情に古臭く、とてもかのジャンプで30年以上人気を博す作品には思えないのだが、『こち亀』が連載を維持し続ける事が出来たのは、下町コメディという基本は残しつつも“変化し続けること”を課し続けた作品姿勢によっている。

 初期のこち亀は人情風味を加えつつも比較的ストレートなバイオレンスギャグだった。『がきデカ』に倣ったのか劇画調の濃い絵柄で主人公の警官が銃を撃ちまくるという作風が当時は過激なギャグとしてウケたようだが、作品は次第に「情報漫画」「教養漫画」としての側面が目立ち始める。作者の秋本治が非情に好奇心旺盛かつ他分野に渡るマニアックな知識の持ち主だったため、作品内でも両津を語り部に、おもちゃやミリタリー、車にゲームといった「男の子の趣味」全般の深いうんちくが次々に開陳され始めた。作品自体が「遊びの戦後史」とも言える存在となったのだ。
 さらに連載の長期化に伴い、絶えず変貌を続ける東京の世相を作品は的確にとらえ続けた。首都の過密化、地価の乱高下、バブルの狂騒、失われた十年、再開発、スカイツリー…、こち亀を通読すればそれだけでここ三十数年の東京の世相史が一目瞭然となるのである。これはやはり特筆するべき事だろう。

 こうしてジャンプ内において特別な地位を得たこち亀は作者の驚異的な筆力も手伝い順調に巻数を重ね続け、96年には連載20周年&単行本100巻という空前の快挙を達成した。しかしここから他のレビュワーのみなさんも指摘されるように作品の迷走&質的低下が見られ始めたのも事実である。ジャンプ編集部も「長期連載」がウリのこち亀だけは人気投票レースにおける治外法権にしている節があり、他の漫画が人気獲得にしのぎをけずるのを尻目にこち亀だけが安全圏でダラダラ連載を続けている…と最近の読者には感じられるようになった部分があるのは否定できないだろう。実際一時期見られたやっつけ感漂うビミョーな新キャラの乱発や展開が容易に読める話の落ち方、女性キャラの極端な巨乳化(まさかオタク受けを狙っていたのか?)などなど目に余る部分がここ10年ほどのこち亀には多く見られるようになってきた。特に両津が警察の独身寮を出て「超神田寿司」と疑似家族的な関係を結んだ近年の展開なども、古参のファンには賛否両論あったことだろう。

 なるほど、長期連載は確かに凄いし情報漫画としても重宝する。しかし、それが漫画作品として、とりわけ週刊少年ジャンプ作品の在り方として適切なのか?という疑問が連載20年を超えたころから芽生え始めたワケだが、作品が落ち着きを取り戻したこともあり、自分でも意外なことに、最近またこち亀を楽しく読めるようになってきたのだ。

 うんちくをウリとした長期連載といえば『美味しんぼ』が代表格だが、あちらは原作者自信も認めるように近年は物語としての質の低下から漫画作品としての必然性を失いつつあるのに対し、こち亀の方は(元々がギャグ漫画である事もあり)依然として漫画としての必然性は保たれている。秋本治は一見ワンパターンに見える連載の中でも絶えず実験的な演出に挑戦し続けており、時々「これは」と息をのむような素晴らしいシーンを目にすることもある。(昨年の深夜ラジオを扱った回は素晴らしかった。)

 このように新しい話題に常に挑戦し続ける一方で、作品の根幹をなすのはあくまでも昭和30年代的な下町人情の世界である部分は変えていないのも良い。昭和30年代というのは実際にその時代を経験したことのない80年代生まれの自分にすら「なんか懐かしい」と思わせる魔力を持った現代日本の原風景であり、こち亀はその豊かな土壌を実に巧みに現代に活かしているのである。かといって「昔は良かった」的な過度なノスタルジーには陥っていない点も注目に値する。両津はメンコやベーゴマの達人である一方で、最新鋭の情報端末やゲーム機をも自在に遊び倒す現代性を持っているのである。

 そして、そんなこち亀が今でもジャンプを開けば毎週必ず(必ず!)会えるというこの奇跡。最近はそれが何よりもありがたく感じるようになってきたのだ。

 東京の街並みと同じように、漫画界は常に変化し続ける。ジャンプの誌面も変わり続ける。こち亀もまた変わる。良くも悪くも変わる。しかし、こち亀が毎週必ず読めるという事実だけは三十数年来変わらない。「派出所」という呼び名も、(一度「交番」に書き換えられた事はあったが)変わらない。
 そういう作品がジャンプにあってもいいじゃないか。次の10年20年も、こち亀と共に見届けていきたいと切に思う。

 あと、久しぶりに戸塚と寺井とダメ太郎あたりをまた見たい。

ナイスレビュー: 3

[投稿:2010-08-04 23:39:27] [修正:2010-08-05 21:36:07] [このレビューのURL]

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