羊のうたのレビュー
6点 noriさん
この漫画を読んでまず感じたのは強烈な閉塞感。
どこにも行き場のない主人公と姉。
力になりたいのにどうすることもできない周りの人々。
物語はただ「終わり」へと進んでいく。
この喪失感、閉塞感を表現できる作者の技量はすごい。
ただこの物語は何かをうったえかけるわけでもなく、どこへいきつくでもない話だ。
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[投稿:2005-05-03 22:38:28] [修正:2005-05-03 22:38:28] [このレビューのURL]
8点 真樹さん
さすが美大出身と思わせる美麗かつラフな絵柄。
アングラ自主制作映画を思わせる刹那的な世界観。
強さと儚さを併せ持つ女性キャラ。全てが魅力的。
後半の展開がややグダグダなのは否めないが、
ハマる人は本当にハマると思われる。
作者の長期連載モノでは唯一ちゃんと完結してるので
冬目初心者はまずこれから読んだ方がいいかも。
他の作品から入ったら、続きを年単位で待つ事になります(苦笑)
ナイスレビュー: 0 票
[投稿:2005-04-23 13:13:40] [修正:2005-04-23 13:13:40] [このレビューのURL]
8点 ごまあぶらさん
人の黒い部分が綺麗。
千砂の一砂に対する気持ちは間違いなく「愛」であるし、
一砂の千砂に対する思いも間違いなく「愛」である。
心理描写が美しいと思いつつも、さすがの美大出身だけあっていろいろな構図からなる絵も美しい。
それは純ではない。だからこそにごった心が唯一つの色をかもし出している。
黒。灰色の世界。
ナイスレビュー: 1 票
[投稿:2005-04-23 01:38:51] [修正:2005-04-23 01:38:51] [このレビューのURL]