モン・スールのレビュー
6点 bugbugさん
読み終わってみると1話のラスト(妹が親友に手籠めにされるところ)が物語のクライマックスだったような。
達観しちゃってる妹は抜きにしても、
キャラクターの思考回路がちょっと理解不能。
この作者はエンターテイメントの提供者ではなく、漫画で哲学する人なのだと思う。
本作のテーマは「記号化したロリ萌え文化の構造と実存」とか
訳の分からないことを言ってみたくなるような魅力はあると思う。
要するに、
「みんな気安くロリータ萌え萌えしてるけど、実際にロリの恋愛見たら引くんじゃね?」
ってことを大真面目に家族と言うフィルターを通して描いた作品。
しょっぱい。しょっぱすぎるよボクには。でも意外と嫌いじゃないから不思議。
ちなみに私は妹がいないのでまったく現実味を感じられなかったのですが、
リアルに妹を大切に思っている敬虔なお兄様がたの感想を聞いてみたいと思ったり。
ナイスレビュー: 1 票
[投稿:2010-05-21 00:34:15] [修正:2010-05-21 00:40:06] [このレビューのURL]
5点 アルゲマイネ原野さん
この作品、事前に予備知識があればいいですが何も知らずに
表紙のかわいさに釣られて買っちゃったりするとケガしちゃう恐れ大
物語は小学生の妹を中心として
兄と妹、兄と父の家族、小学生と大学生の恋愛
兄と親友との友情など様々な面にスポットを当てていきます。
妹のことを守りたいと思いながらも知らずに家族を抑制していた兄
そんな実の息子に正面から向き合えず逃げ出した父親
二人の板ばさみになり孤独から助けを求めたいために暴走した妹
そしてそれを受け入れてしまった親友…
登場人物が抱えていた鬱屈やズレが
ある日を境に表面化してしまい、本音で傷つけ合いながら物語は進んでいきます
一応のメッセージはあるのですが
雰囲気でぼかしてあるので作品に答えを求めず読むのがいいかなー
作者初期の頃の連載作品なので荒さはありますが
ストーリー全体として見るとなかなか魅せる作品だとは思います
逆に妹の異常に大人びた言動や設定など目に付いちゃうと楽しめないかもしれません
個人的には物語の導入部が薄く感じ、後一歩作品に感情移入できなかった
再編集版には本編の後日談と読みきり短編が数編収録されています
後日談は個人的にはこの作品に見合った終わり方だと思う
ナイスレビュー: 2 票
[投稿:2009-12-03 00:43:52] [修正:2009-12-03 00:43:52] [このレビューのURL]
6点 真樹さん
こういうちょっとヤバめなネタを嫌味無く描けるのが、この作者の持ち味だと思われる。
年齢の割りに大人びた思考の妹に、作者自身の価値観が投影されてる感じ。
小さい妹が居る男性が読むにはちょっとキツイ内容かも。
ナイスレビュー: 1 票
[投稿:2005-05-02 20:53:10] [修正:2005-05-02 20:53:10] [このレビューのURL]